NSKが医療従事者の負担軽減を実現する搬送アシストロボットMOOVOを開発、モノづくり部品大賞で日本力賞を受賞

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

NSKが搬送アシストロボットMOOVOを開発
2024年"超"モノづくり部品大賞で日本力賞を受賞
医療現場の負担軽減に貢献する新技術を実現

搬送アシストロボットMOOVOの機能と特徴

NSKは医療現場での負担軽減を目指し、医療法人徳洲会湘南鎌倉総合病院と協力して開発した搬送アシストロボットMOOVOを2024年4月19日に公開した。MOOVOは片手での簡単なリモコン操作のみでストレッチャーの自由自在な搬送を実現し、シームレスに手動と電動を切り替えることが可能な電動キャスタを搭載している。^[1]

MOOVOは全方向に対する段差乗り越え性能を持つとともに、患者視点での乗り心地と静穏性を両立させる高度な技術を実装している。既存のストレッチャーにアタッチメントを取り付けるだけで装着できる設計により、導入時のコストと負担を大幅に軽減することに成功している。

NSKは今後ベッド搬送やリネンサプライなどへの適用拡大を予定しており、将来的には病院・医療現場以外での多用途搬送支援ロボットとしての展開も視野に入れている。MOOVOの開発は中期経営計画における新商品育成方針の一環として位置づけられ、より安全・安心な社会の実現に向けた取り組みの成果となっている。

MOOVOの仕様と受賞内容まとめ

項目	詳細
受賞名	2024年"超"モノづくり部品大賞日本力（にっぽんぶらんど）賞
主な機能	片手リモコン操作、電動・手動切替、段差乗り越え
特徴	既存ストレッチャーに取付可能、簡単着脱、静穏性確保
開発協力	医療法人徳洲会湘南鎌倉総合病院
今後の展開	ベッド搬送、リネンサプライ、医療現場以外への展開

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アタッチメントについて

アタッチメントとは、既存の機器や設備に取り付けて機能を拡張するための装置のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

既存設備を活かしながら新機能を追加可能
導入コストを抑えた機能拡張が実現可能
取り付け・取り外しが容易で柔軟な運用が可能

MOOVOのアタッチメントはストレッチャーの下部フレームに固定する設計となっており、リモコン操作で簡単に着脱することができる特徴を持つ。既存のストレッチャーを活用できることで医療機関の負担を軽減し、スムーズな導入を可能にしている。

搬送アシストロボットMOOVOに関する考察

MOOVOの開発により、医療従事者の身体的負担が大幅に軽減されることが期待できる。特に片手での操作が可能な点や、既存のストレッチャーを活用できる点は医療現場のワークフローを変えることなく導入できるメリットがある。

今後の課題として、複数台導入時の運用管理や保守メンテナンスの体制構築が挙げられる。解決策としては、IoTを活用した稼働状況の管理システムの導入や、リモート保守の仕組みを確立することで、効率的な運用が可能になるだろう。

将来的には、AIによる自動運転機能の搭載や複数台の協調制御など、さらなる技術革新が期待される。医療現場以外への展開も視野に入れており、物流施設や工場など、さまざまな分野での活用可能性を秘めている。

参考サイト

^ PR TIMES. 「「医療従事者にも患者にも嬉しい搬送アシストロボット　MOOVO（ムーボ）」が「2024年“超”モノづくり部品大賞」の「日本力（にっぽんぶらんど）賞」を受賞 | 日本精工株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000139963.html, (参照 24-11-01).

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