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古野電気が世界最大の時刻同期国際会議ITSFに出展、時刻精度4.5ns未満のGNSS受信モジュールを披露

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

古野電気が世界最大の時刻同期国際会議ITSFに出展、時刻精度4.5ns未満のGNSS受信モジュールを披露

PR TIMES より


記事の要約

  • 古野電気がITSF 2024にゴールドスポンサーとして出展
  • 時刻同期用GNSS受信モジュールGT-100を展示
  • 時刻同期技術に関する技術講演を実施

古野電気の世界最高水準の時刻同期技術

古野電気は2024年11月4日から7日にかけてスペインのセビリアで開催される世界最大の時刻同期の国際会議ITSF 2024にゴールドスポンサーとして出展することを発表した。L1とL5の2周波受信により世界最高水準の性能となる時刻精度4.5ns未満と高い堅牢性を実現した時刻同期用GNSS受信モジュールGT-100を展示する予定だ。[1]

同社は技術セッションにおいて、様々なグレードの測位エンジンを用いたGNSSタイミング性能の評価について講演を行う予定である。メートルレベルからサブメートル、センチメートルレベルまでの精度を持つ測位エンジンの開発実績を活かし、より高精度な時刻同期技術の実現を目指している。

時刻同期用マルチGNSSアンテナAU-500も合わせて展示され、GT-100との組み合わせによって高い精度と堅牢性を実現することが可能になっている。テレコムや証券、スマートグリッド、データセンターなどの重要インフラにおける最新の時刻同期ソリューションとして注目を集めるだろう。

ITSF 2024出展概要

項目 詳細
開催期間 2024年11月4日~11月7日
開催場所 スペイン・セビリア Barceló Sevilla Renacimiento
出展製品 GT-100(GNSS受信モジュール)、AU-500(マルチGNSSアンテナ)
講演日時 2024年11月7日 15:15-15:30(CET)
講演内容 様々なグレードのPVTエンジンを用いたGNSSタイミング性能の評価

GNSSについて

GNSSとは Global Navigation Satellite System(全球測位衛星システム)の略称で、人工衛星からの信号を受信することで位置情報や時刻同期を行うシステムのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 複数の衛星からの電波を受信して正確な位置と時刻を計測
  • GPSやGLONASS、Galileoなど複数のシステムが存在
  • 2周波受信により高精度な測位と時刻同期が可能

古野電気のGT-100は、L1とL5の2周波受信に対応したGNSS受信モジュールであり、時刻精度4.5ns未満という世界最高水準の性能を実現している。重要インフラにおける時刻同期ソリューションとして、高い信頼性と堅牢性を備えている。

時刻同期技術に関する考察

時刻同期技術の高精度化は、金融取引やデータセンター運営など、ミリ秒単位の精度が要求される現代のデジタルインフラにとって極めて重要な課題となっている。特にL1とL5の2周波受信による時刻精度の向上は、システムの信頼性と安定性を大きく高める可能性を秘めているだろう。

一方で、時刻同期システムはサイバー攻撃の標的となる可能性も考えられ、セキュリティ面での対策が今後の重要な課題となるはずだ。GNSSジャミングやスプーフィングなどの攻撃に対する堅牢性を確保しつつ、さらなる精度向上を実現することが求められている。

将来的には、量子技術を活用した超高精度な時刻同期システムの開発も期待される。古野電気には、現在の技術的優位性を活かしながら、次世代の時刻同期技術の開発においてもリーダーシップを発揮することが望まれる。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「古野電気、世界最大の時刻同期の国際会議「ITSF」に出展 | 古野電気株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000089783.html, (参照 24-11-01).

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