サンワサプライが着脱式コネクタ採用の光ファイバHDMIケーブルを発売、配管工事の施工性向上へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

サンワサプライが光ファイバHDMIケーブルを発売
着脱式コネクタで細い配管にも対応
長さ10m～100mを6種類展開、11万円から

サンワサプライの配管施工に適した光ファイバHDMIケーブル新製品

サンワサプライは配管工事の施工性を向上させる新製品として、着脱式コネクタを採用した光ファイバHDMIケーブル「KM-HD20-PFBAD」シリーズを2024年10月30日に発売した。コネクタ部の幅を13.9mmと細く設計することで通常のHDMIケーブルでは通すことが難しい細い配管内での配線作業を可能にしている。^[1]

光ファイバケーブルの採用により低損失で信号のロスを抑え、外部からの電磁ノイズの影響も受けにくい高品質な映像伝送を実現している。また、4K60Hz解像度に対応し高画質・高音質な映像と音声を高速で伝送できる仕様となっており、HDRにも対応することで黒潰れや白飛びのない自然でリアルな映像表現を可能にしている。

コネクタの両側面にはネジが装備されており抜け落ちを防止する機構を採用している。さらに、接続機器からの電力供給が不足した場合に備えて給電用USBケーブルが付属しており、十分な電力を確保することで安定した通信を実現している。

光ファイバHDMIケーブルの製品仕様

項目	詳細
製品名	KM-HD20-PFBADシリーズ
コネクタ形状	HDMIマイクロ（タイプD）＋タイプA
ケーブル外径	約4.5mm
対応解像度	4K/60Hz、4K/30Hz、FullHD
主な機能	HDR対応、ARC対応、HEC対応、HDCP2.2対応
付属品	給電用USBケーブル、コネクタ保護キャップ、変換コネクタ、ドライバー、ケーブルタイ

光ファイバケーブルについて

光ファイバケーブルとは、光信号を伝送する通信ケーブルのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

信号の減衰が少なく長距離伝送が可能
外部からの電磁ノイズの影響を受けにくい
大容量のデータ伝送に適している

このKM-HD20-PFBADシリーズでは光ファイバケーブルの採用により、4K60Hz解像度の高品質な映像信号を長距離でも安定して伝送することが可能となっている。また、ケーブル外径が約4.5mmと細く、取り回しやすい設計となっているため、配管工事での施工性も大幅に向上している。

光ファイバHDMIケーブルに関する考察

光ファイバHDMIケーブルの着脱式コネクタ採用は、配管工事における施工性の向上に大きく貢献する可能性がある。13.9mmという細いコネクタ幅により、これまで施工が困難だった狭い配管内でも配線作業が可能になり、建築現場での作業効率が向上するだろう。

課題として、コネクタの着脱時における接続部の損傷リスクや、光ファイバケーブルの取り扱いに関する技術者の習熟度が挙げられる。これらの問題に対しては、付属のコネクタ保護キャップの活用や、施工マニュアルの整備による技術教育の充実が解決策として考えられるだろう。

今後は、より細いケーブル径や高い解像度への対応、さらなる長距離伝送の実現など、技術革新による製品の進化が期待される。特に8K映像への対応や、より複雑な配線環境での使用を想定した機能の追加が望まれる。

参考サイト

^ サンワサプライ株式会社. 「KM-HD20-PFBAD10【4K60Hz対応光ファイバHDMIケーブル（10m）】配管工事にも便利な脱着式コネクタ採用の光ファイバHDMIケーブル。10m。｜サンワサプライ株式会社」. https://www.sanwa.co.jp/product/syohin?code=KM-HD20-PFBAD10, (参照 24-11-01).

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