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【CVE-2024-49760】OpenRefine 3.8.3未満にパストラバーサル脆弱性、ファイルシステムへの不正アクセスが可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • OpenRefineでload-language commandにパストラバーサルの脆弱性
  • バージョン3.8.3未満が影響を受け、JSON形式のファイルが読み取り可能
  • 深刻度7.1のセキュリティ上の問題としてCVE-2024-49760に指定

OpenRefine 3.8.3未満のパストラバーサル脆弱性

GitHubは2024年10月24日、データクリーニングツールOpenRefineのバージョン3.8.3未満にパストラバーサルの脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性は【CVE-2024-49760】として識別されており、load-language commandのlangパラメータを悪用することで、意図しないJSONファイルの読み取りが可能になる問題が指摘されている。[1]

この脆弱性の深刻度はCVSS v3.1で7.1(High)と評価されており、攻撃者は特権レベルは低いものの、ユーザーインタラクションなしで遠隔から攻撃を実行できる可能性がある。攻撃が成功した場合、情報漏洩や整合性への影響が懸念されるため、早急な対応が推奨される。

OpenRefineの開発チームは本脆弱性に対処するため、バージョン3.8.3をリリースした。この更新ではload-language commandの処理が改善され、ファイルパスが想定されたディレクトリ内に収まるよう制限が追加されている。影響を受けるバージョンを使用しているユーザーは、速やかに最新版への更新が推奨される。

OpenRefine 3.8.3の脆弱性情報まとめ

項目 詳細
脆弱性ID CVE-2024-49760
影響を受けるバージョン 3.8.3未満
深刻度(CVSS) 7.1 (High)
脆弱性の種類 パストラバーサル
攻撃条件 低い特権レベル、ユーザーインタラクション不要
影響 情報漏洩、整合性への影響

パストラバーサルについて

パストラバーサルとは、Webアプリケーションにおける重大なセキュリティ上の脆弱性の一つで、攻撃者が意図しないディレクトリやファイルにアクセスできてしまう問題のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • ファイルパスの検証が不十分な場合に発生する脆弱性
  • 機密情報の漏洩やシステムファイルの改ざんのリスクがある
  • 「../」などの特殊文字列を使用して上位ディレクトリにアクセス

OpenRefineの脆弱性では、load-language commandのlangパラメータにおいてパストラバーサルが可能となっており、translations-$LANG.jsonという形式のファイルパスを構築する際に適切な検証が行われていなかった。この問題により、攻撃者は意図しないJSONファイルを読み取ることが可能となり、情報漏洩のリスクが発生していた。

OpenRefineのパストラバーサル脆弱性に関する考察

OpenRefineの多言語対応機能におけるパストラバーサルの脆弱性は、オープンソースソフトウェアにおける入力値の検証の重要性を改めて浮き彫りにした。ファイルパスの構築時における適切な検証の欠如は、情報漏洩という深刻な結果をもたらす可能性があり、開発時におけるセキュリティ対策の徹底が求められる。

多言語対応は現代のソフトウェアにおいて重要な機能であるが、その実装においてはセキュリティと利便性のバランスを慎重に検討する必要がある。特にファイルシステムへのアクセスを伴う機能では、入力値の厳密な検証とサニタイズ処理が不可欠であり、今後は開発初期段階からのセキュリティ設計の重要性が増すだろう。

OpenRefineの開発チームは迅速な対応でバージョン3.8.3をリリースしたが、類似の脆弱性を予防するためには、継続的なセキュリティ監査とコードレビューの強化が望まれる。オープンソースコミュニティ全体としても、セキュリティベストプラクティスの共有と実装が重要な課題となるはずだ。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-49760, (参照 24-11-08).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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