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【CVE-2024-5578】Table Of Contents Plus 2408以前のバージョンでXSS脆弱性、高権限ユーザーによる攻撃の可能性

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Table Of Contents Plusにおけるエディタ権限でのXSS脆弱性
  • バージョン2408以前での設定項目の不適切なサニタイズ
  • 高権限ユーザーによる悪用の可能性

Table Of Contents Plus 2408のXSS脆弱性問題

WordPressのプラグインTable Of Contents Plusにおいて、バージョン2408以前に深刻な脆弱性が発見され、【CVE-2024-5578】として2024年11月5日に公開された。このプラグインでは設定項目の一部で適切なサニタイズとエスケープ処理が行われておらず、unfiltered_htmlが無効化されている状態でもエディタ以上の権限を持つユーザーがクロスサイトスクリプティング攻撃を実行できる状態にあることが判明したのだ。[1]

セキュリティ研究者のDmitrii Ignatyevによって発見されたこの脆弱性は、WPScanによって詳細な分析が行われCVSS3.1のスコアで4.8(深刻度:中)と評価された。攻撃の実行には高い権限が必要となるものの、攻撃の複雑さは低く、ネットワークを介した攻撃が可能であることが指摘されている。

この脆弱性の特徴として、権限を持つユーザーによる意図的な悪用が必要となる点が挙げられる。CISAによる分析では、エクスプロイトの自動化は現時点で確認されていないものの、技術的な影響は一部に及ぶ可能性があるとされ、早急な対策が推奨されている。

Table Of Contents Plusの脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-5578
影響を受けるバージョン 2408以前の全バージョン
CVSS3.1スコア 4.8(中)
脆弱性タイプ クロスサイトスクリプティング(XSS)
必要な権限レベル エディタ以上

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティングとは、Webアプリケーションにおける重大なセキュリティ上の脆弱性の一つであり、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 悪意のあるスクリプトをWebページに挿入可能
  • ユーザーの権限で不正なスクリプトが実行される
  • 個人情報の窃取やセッションハイジャックの危険性

Table Of Contents Plusの脆弱性では、特に設定項目のサニタイズ処理の不備が指摘されており、高権限ユーザーによる意図的な攻撃が可能な状態となっている。この種の脆弱性は、適切な入力値のバリデーションとエスケープ処理の実装によって防ぐことが可能であり、プラグイン開発者による早急な対応が期待されている。

Table Of Contents Plusの脆弱性に関する考察

Table Of Contents Plusの脆弱性は、高権限ユーザーによる攻撃に限定されるものの、WordPressの広範な利用実態を考慮すると無視できない問題として捉える必要がある。サイト管理者はプラグインのアップデート情報を常に確認し、セキュリティアップデートが提供された際には速やかに適用することが推奨されるだろう。

また、この脆弱性は権限管理の重要性を改めて浮き彫りにしている。WordPressサイトの運営者は、必要最小限の権限付与を徹底し、定期的なユーザー権限の見直しを実施することが望ましい。プラグイン開発者側には、入力値の検証やサニタイズ処理の徹底的な実装が求められている。

今後は同様の脆弱性を未然に防ぐため、WordPressコミュニティ全体でセキュリティガイドラインの策定や共有を進める必要がある。また、プラグイン開発者向けのセキュリティ教育や、コードレビューの強化なども重要な課題となるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-5578, (参照 24-11-08).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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