【CVE-2024-47253】2N Access Commander 3.1.1.2にパストラバーサルの脆弱性、管理者権限で任意のコード実行の可能性
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記事の要約
- 2N Access Commander 3.1.1.2以前にパストラバーサルの脆弱性
- 管理者権限で任意のコード実行の可能性あり
- 低権限ユーザーでは脆弱性を悪用不可能
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2N Access Commander 3.1.1.2のパストラバーサル脆弱性
2024年11月5日、Axis Communications ABは2N Access Commander 3.1.1.2以前のバージョンにパストラバーサルの脆弱性【CVE-2024-47253】が存在することを公開した。管理者権限を持つ攻撃者がファイルシステム上にファイルを書き込み、任意のリモートコード実行を引き起こす可能性がある深刻な問題となっている。[1]
CVSSスコアは7.2(High)と評価されており、攻撃元区分はネットワーク経由で攻撃が可能とされている。攻撃の実行には管理者権限が必要となるものの、ユーザーの操作は不要であり、機密性・完全性・可用性のすべてに高い影響を及ぼす可能性が指摘されている。
脆弱性の識別子はCWE-22に分類されており、制限されたディレクトリへのパス名の不適切な制限が原因となっている。低権限のユーザーロールではこの脆弱性を悪用できないため、管理者アカウントの適切な管理と監視が重要となるだろう。
2N Access Commander 3.1.1.2の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-47253 |
影響を受けるバージョン | 3.1.1.2以前 |
脆弱性の種類 | パストラバーサル(CWE-22) |
CVSSスコア | 7.2(High) |
必要な権限 | 管理者権限 |
公開日 | 2024年11月5日 |
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パストラバーサルについて
パストラバーサルとは、Webアプリケーションやシステムにおいて、ファイルパスの検証が不適切なために発生する脆弱性の一種である。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 制限されたディレクトリの外部にあるファイルへのアクセスが可能
- システムファイルの改ざんや情報漏洩のリスクがある
- 特権昇格や任意のコード実行につながる可能性がある
2N Access Commanderで発見された脆弱性は、管理者権限を持つ攻撃者がパストラバーサルを悪用してファイルシステム上に悪意のあるファイルを書き込むことが可能となっている。この脆弱性を通じて任意のコードを実行され、システム全体に深刻な影響を及ぼす可能性があるため、早急なアップデートが推奨される。
2N Access Commanderの脆弱性に関する考察
管理者権限を持つユーザーのみが悪用可能な脆弱性であることから、アクセス制御の強化と定期的な監査が重要となるだろう。特に大規模な組織では、管理者権限の付与を最小限に抑え、必要な権限のみを付与する最小権限の原則を徹底することが求められる。
今後はゼロトラストセキュリティの考え方に基づき、管理者権限を持つユーザーの操作ログの収集と分析、異常検知の仕組みの導入が必要になってくるだろう。また、定期的なセキュリティ診断やペネトレーションテストの実施により、新たな脆弱性の早期発見と対策が重要となる。
管理者向けの定期的なセキュリティ教育や、インシデント対応訓練の実施も有効な対策となりうる。システムの堅牢性を高めるため、今後は多要素認証の導入や、特権アクセス管理(PAM)ソリューションの活用も検討する必要があるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-47253, (参照 24-11-09).
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