【CVE-2024-10647】WS Form LITE 1.9.244以前のバージョンに反射型クロスサイトスクリプティングの脆弱性が発見、早急な対応が必要に
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記事の要約
- WS Form LITEに反射型クロスサイトスクリプティングの脆弱性
- バージョン1.9.244以前のすべてのバージョンが影響を受ける
- URLパラメータの不適切な処理により任意のスクリプト実行が可能
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WS Form LITE 1.9.244のクロスサイトスクリプティング脆弱性問題
WordPressプラグインのWS Form LITE – Drag & Drop Contact Form Builderにおいて、深刻な反射型クロスサイトスクリプティングの脆弱性が発見され、2024年11月6日に公開された。この脆弱性は【CVE-2024-10647】として識別されており、バージョン1.9.244以前のすべてのバージョンに影響を及ぼすことが判明している。[1]
この脆弱性は、URLのクエリパラメータを適切にエスケープせずにremove_query_argを使用していることに起因しており、非認証の攻撃者がユーザーを騙してリンクをクリックさせることで任意のWebスクリプトを実行できる可能性がある。CVSSスコアは6.1(MEDIUM)と評価され、攻撃の実行には特権は不要だがユーザーの操作が必要となる。
脆弱性のタイプはCWE-79に分類され、Webページ生成時の入力の不適切な無効化によるクロスサイトスクリプティングとして特定されている。この脆弱性は技術的な影響として部分的な影響があり、攻撃の自動化は不可能とされているが、影響を受けるユーザーの範囲は広範に及ぶ可能性が高い。
WS Form LITE脆弱性の詳細情報
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-10647 |
影響を受けるバージョン | 1.9.244以前のすべてのバージョン |
CVSSスコア | 6.1(MEDIUM) |
脆弱性タイプ | CWE-79(クロスサイトスクリプティング) |
攻撃条件 | 特権不要、ユーザーの操作が必要 |
技術的影響 | 部分的な影響 |
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クロスサイトスクリプティングについて
クロスサイトスクリプティングとは、Webアプリケーションにおける重大なセキュリティ上の脆弱性の一つであり、主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 悪意のあるスクリプトをWebページに挿入可能
- ユーザーのブラウザ上で不正なスクリプトが実行される
- セッション情報の窃取やフィッシング攻撃に悪用される
反射型クロスサイトスクリプティングは、URLパラメータなどのユーザー入力が適切にサニタイズされずにWebページに出力される際に発生する脆弱性である。WS Form LITEの場合、remove_query_argの使用時にURLの適切なエスケープ処理が行われていないことが原因で、攻撃者が細工したURLをユーザーにクリックさせることで任意のスクリプトを実行できる状態となっている。
WS Form LITEの脆弱性に関する考察
WordPressプラグインの脆弱性は、多くのWebサイトに影響を及ぼす可能性があるため、早急な対応が必要不可欠となっている。特にWS Form LITEのような広く利用されているフォームビルダープラグインの場合、攻撃者がユーザー情報を窃取する手段として悪用される可能性が極めて高いと考えられる。
今後は開発者側でのセキュリティチェックの強化と、ユーザー側での定期的なバージョンアップデートの実施が重要となってくるだろう。プラグインの開発において、入力値のサニタイズ処理やエスケープ処理などの基本的なセキュリティ対策を徹底することで、同様の脆弱性の発生を防ぐことが期待される。
WordPress関連の脆弱性情報の共有や、セキュリティアップデートの自動適用機能の強化など、プラットフォーム全体でのセキュリティ対策の向上も必要となっている。プラグイン開発者とWordPressコミュニティの連携を強化し、脆弱性の早期発見と対策の迅速な展開を実現する体制づくりが望まれる。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-10647, (参照 24-11-12).
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