MicrosoftがMicrosoft Graph callRecords APIにフィルタリング機能を追加、通知処理の効率化を実現
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記事の要約
- Microsoft GraphのcallRecords APIでフィルタリング機能が追加
- 参加者のEntra Object IDによる通知の絞り込みが可能に
- callRecords APIの通知量削減と処理効率化を実現
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Microsoft Graph callRecords APIのフィルタリング機能追加
Microsoftは2024年11月14日、Microsoft Graph callRecords APIに変更通知のフィルタリング機能を追加し公開した。この機能により参加者のEntra Object IDを指定して通知を絞り込むことが可能となり、組織内で発生するすべての通話記録を取得する必要がなくなっている。[1]
callRecords APIは、Microsoft TeamsとSkype for Businessを使用する組織内での通話やオンライン会議に関する使用状況と診断情報を提供するツールである。フィルタリング機能の追加によって、必要な通知のみを受け取ることが可能となり、処理効率が大幅に向上することになるだろう。
新しいフィルタリング機能では、in演算子やeq演算子、or演算子などを組み合わせることで柔軟な条件指定が可能となっている。これにより開発者は必要な通知のみを選択的に受信でき、アプリケーションのパフォーマンスとリソース効率が向上することになった。
Microsoft Graph callRecords APIの新機能まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
対象サービス | Microsoft Teams、Skype for Business |
サポート演算子 | in演算子、eq演算子、or演算子 |
フィルタリング対象 | 参加者のEntra Object ID |
主な利点 | 通知量の削減、処理効率の向上 |
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Entra Object IDについて
Entra Object IDとは、Microsoft Entraにおける一意の識別子のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- Microsoft Entraのユーザーやグループを識別する一意のID
- Azure Active DirectoryのObject IDと互換性がある
- APIやスクリプトでの自動化に活用可能
Microsoft Graph callRecords APIでは、Entra Object IDを用いて特定のユーザーや参加者に関連する通話記録の通知をフィルタリングすることが可能となった。フィルタリング機能によって、開発者は必要な通知のみを効率的に取得し、アプリケーションのパフォーマンスを最適化することができるようになっている。
Microsoft Graph callRecords APIのフィルタリング機能に関する考察
Microsoft Graph callRecords APIのフィルタリング機能追加は、大規模な組織での通話記録管理における効率性を大幅に向上させる重要な進展である。特に組織内での通話やオンライン会議が増加傾向にある現代において、必要な通知のみを選択的に受信できる機能は、システムリソースの最適化とデータ処理の効率化に大きく貢献することが期待できるだろう。
一方で、フィルタリング条件の設定ミスによって必要な通知を取りこぼす可能性や、複雑な条件指定によるパフォーマンスへの影響が懸念される。開発者向けのドキュメント整備や、フィルタリング条件のテスト機能の提供など、実装時のサポート体制を強化することが望まれるだろう。
今後は機械学習を活用した通知の重要度判定や、カスタマイズ可能なフィルタリングテンプレートの提供など、より高度な機能の追加が期待される。Microsoft Graph APIの進化は、組織内のコミュニケーションデータの効率的な管理と活用を支援し続けることになるはずだ。
参考サイト
- ^ Microsoft Visual Studio. 「Filtered change notifications in Microsoft Graph callRecords API are now available」. https://devblogs.microsoft.com/microsoft365dev/filtered-change-notifications-in-microsoft-graph-callrecords-api-are-now-available/, (参照 24-11-16).
- Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp
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