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公開：2025-05-09

さつき株式会社が玉湯学園に電子黒板ミライタッチを導入、ICT教育環境の実証実験がスタート

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• さつき株式会社が電子黒板「ミライタッチ」を玉湯学園に導入
• 授業のスムーズな進行と立体的な展開が実現
• 教員間のオンラインコミュニケーションが活性化

玉湯学園におけるミライタッチの導入効果と実証実験の進展

さつき株式会社は日本HPと協力し、島根県松江市立義務教育学校玉湯学園に電子黒板「ミライタッチ」を導入し、ICT教育環境の構築・整備における実証実験を2025年5月8日より開始した。玉湯学園は県のICT教育をけん引する「リーディングDXスクール」に認定されており、地域間でのICT教育の格差是正に向けた取り組みの一環として本実証実験が進められている。^[1]

ChromeOS搭載モデルのミライタッチに加え、HP Smart Tank 7305プリンターとPoly Studio USBビデオバーが導入されたことで、授業の進行がよりスムーズになり、生徒の関心度が大幅に向上している。教室のミライタッチにIDとパスワードを入力するだけで必要な資料を表示できる利便性により、教員の負担が軽減されることとなった。

また、Poly Studioを活用したオンライン会議システムの導入により、東西に広がる島根県特有の地理的制約を克服し、教員間のコミュニケーションが活発化している。クラウドベースの運用により、教材や資料の共有がスムーズになり、教育現場のデジタル化が着実に進展している。

ミライタッチ導入効果のまとめ

導入事例の詳細はこちら

インクルーシブ電子黒板について

インクルーシブ電子黒板とは、年齢や性別、障がいの有無、ITリテラシーに関係なく、誰もが使いやすい設計思想に基づいて開発された教育支援機器のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 直感的な操作性による「書く」「消す」「映す」の基本機能の実現
• 障がい者を含むあらゆるユーザーへの配慮設計
• ITが苦手な教員でも容易に活用可能なインターフェース

玉湯学園に導入されたミライタッチはChrome OSを採用することで、Googleのサービスとの高い互換性を実現している。クラウドベースの運用により、教室間での教材共有や遠隔での教員間コミュニケーションを円滑にし、より効果的な教育環境の構築に貢献している。

玉湯学園のICT教育実証実験に関する考察

ミライタッチの導入により、授業の進行効率が向上し、生徒の学習意欲も高まっているという点は評価に値する。特にChrome OSとの親和性を活かしたクラウド活用により、教員の業務効率化とコミュニケーション活性化という二つの課題を同時に解決できている点は、今後の教育DXのモデルケースとなり得るだろう。

しかし、学校全体でのICT活用を定着させるためには、教員のデジタルリテラシー向上や運用ルールの整備など、継続的な取り組みが必要となる。特に教員間でのICT活用スキルの格差解消や、効果的な活用方法の共有といった課題に対して、計画的な研修プログラムの実施が望まれるだろう。

今後は玉湯学園での実証実験の成果を他校へ展開することで、地域全体のICT教育の底上げにつながることが期待される。また、インクルーシブ電子黒板の特性を活かし、特別支援教育でのICT活用についても検討を進めることで、より包括的な教育環境の実現が可能となるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「松江市立義務教育学校 玉湯学園に、電子黒板「ミライタッチ」を導入、実証実験を進行中。 | さつき株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000114211.html, (参照 25-05-09).
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2. Google. https://blog.google/intl/ja-jp/

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