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【CVE-2024-31152】LevelOne WBR-6012ルーターに脆弱性、デバイスリブートの危険性が判明

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • LevelOne WBR-6012ルーターに脆弱性が発見
  • 不適切なリソース割り当てによりリブートの可能性
  • ファームウェアR0.40e6に影響する深刻な問題

LevelOne WBR-6012ルーターの脆弱性問題

Ciscoは2024年10月30日、LevelOne WBR-6012ルーターのファームウェアR0.40e6に存在する脆弱性を公開した。この脆弱性は【CVE-2024-31152】として識別されており、Webアプリケーション内のリソース割り当てが適切に制御されていないため、細工されたHTTPリクエストによってデバイスのリブートが引き起こされる可能性がある。[1]

この脆弱性の深刻度はCVSS v3.1の基準で5.3(MEDIUM)と評価されており、攻撃者は特権やユーザーの操作を必要とせずにネットワーク経由で攻撃を実行することが可能となっている。脆弱性はCWE-400(制御されていないリソース消費)に分類され、ネットワークサービスの中断につながる可能性が指摘されているのだ。

Cisco Talosのセキュリティ研究者Patrick DeSantisによって発見されたこの脆弱性は、自動化された攻撃が可能であることが確認されている。SSVCの評価によると技術的な影響は部分的であり、システムの一部機能に影響を与える可能性が示唆されているのである。

LevelOne WBR-6012ルーターの脆弱性詳細

項目 詳細
CVE識別子 CVE-2024-31152
影響を受けるバージョン ファームウェアR0.40e6
CVSS評価 5.3(MEDIUM)
脆弱性タイプ CWE-400(制御されていないリソース消費)
攻撃の前提条件 特権不要、ユーザー操作不要
影響範囲 ネットワークサービスの中断

制御されていないリソース消費について

制御されていないリソース消費とは、システムのリソースを過剰に消費させることで、サービスの低下や停止を引き起こす脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • メモリやCPU、ネットワーク帯域幅などのリソースを過剰に消費
  • サービス拒否攻撃(DoS)につながる可能性が高い
  • システムの安定性や可用性に直接的な影響を与える

LevelOne WBR-6012ルーターの事例では、Webアプリケーション内のリソース割り当ての制御が不適切であることが問題となっている。細工されたHTTPリクエストによってシステムリソースが過剰に消費され、結果としてデバイスの再起動が引き起こされる可能性があることが判明した。

LevelOne WBR-6012ルーターの脆弱性に関する考察

LevelOne WBR-6012ルーターの脆弱性は、特権やユーザー操作を必要としないため、攻撃の敷居が低いという点で深刻な問題となっている。ネットワークインフラの重要な部分を担うルーター機器において、リソース管理の不備によるサービス中断は、企業や組織の業務に重大な影響を及ぼす可能性があるだろう。

今後の課題として、ファームウェアのセキュリティ強化とリソース管理機能の改善が挙げられる。継続的なセキュリティアップデートの提供と、異常なリソース消費を検知・制御する仕組みの実装が必要となるだろう。

セキュリティ研究者による脆弱性の発見と報告は、製品の品質向上に貢献している。今後はメーカー側での開発段階におけるセキュリティテストの強化と、脆弱性報告に対する迅速な対応体制の構築が期待される。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-31152, (参照 24-11-16).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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