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公開：2024-11-16

NetAppとRed Hatが協業を拡大し仮想環境の管理機能を強化、エンタープライズアプリケーションの開発効率が向上へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• NetAppとRed Hatが仮想環境の強化で協業を拡大
• TridentのCSI統合でONTAP機能へのアクセスが容易に
• Cisco FlexPodでRed Hat向け検証済みデザインを提供

NetAppとRed Hatの協業拡大による仮想環境の革新

NetAppは2024年11月11日に、オープンソースソリューションのリーダーであるRed Hatとの協業拡大を発表した。両社の連携により、NetAppのインテリジェントなデータインフラストラクチャとRed Hat OpenShiftを組み合わせることで、オンプレミスやハイブリッドマルチクラウドにおける仮想環境の管理がより柔軟になっている。^[1]

Tridentのコンテナストレージインターフェース統合により、Red Hat OpenShiftおよびRed Hat OpenShift Virtualizationを実行している顧客は、NetApp ONTAPの高度なレプリケーションおよび災害復旧ソフトウェアに直接アクセスできるようになった。この機能強化により、運用チームとDevOpsチームは既存の管理インターフェースを活用しながらONTAPの機能を既存のワークフローに統合できるようになっている。

Cisco FlexPodの統合インフラストラクチャソリューション上で、Red Hat OpenShift VirtualizationとRed Hat OpenShift AI導入のための新しい検証済みデザインが提供されることになった。顧客は仮想化、コンテナ管理、ネットワーク、サーバおよびストレージ機能を活用し、Red Hatの仮想化ワークロードと最新のAIワークロードをシームレスに実行することが可能だ。

NetAppとRed Hatの新機能まとめ

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コンテナストレージインターフェースについて

コンテナストレージインターフェース(CSI)とは、コンテナオーケストレーションプラットフォームとストレージシステムを接続するための標準化されたインターフェースのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• ストレージベンダー独自の実装が可能な標準化されたAPI
• コンテナ環境でのストレージ管理を簡素化
• プラグイン形式でさまざまなストレージシステムに対応

NetAppのTridentではCSI統合により、ONTAPの高度なレプリケーションおよび災害復旧機能をRed Hat OpenShift環境で直接利用することが可能になった。運用チームとDevOpsチームは使い慣れた既存の管理インターフェースを使用しながら、ONTAPの機能を既存のワークフローに取り込むことができるようになっている。

NetAppとRed Hatの協業拡大に関する考察

NetAppとRed Hatの協業拡大は、エンタープライズアプリケーションの開発と管理の効率化という観点で非常に重要な意味を持っている。特にTridentのCSI統合による既存の管理インターフェースの活用は、運用チームの学習コストを抑えながら新しい機能を導入できるという点で画期的だ。ただし、既存のワークフローとの統合における互換性の問題や、移行時のデータ整合性の確保には慎重な対応が必要になるだろう。

今後はAIワークロードの増加に伴い、よりスケーラブルなストレージ管理の必要性が高まることが予想される。両社の協業によって提供される機能は、コンテナ環境でのデータ管理の課題に対する有効な解決策となる可能性が高いが、セキュリティ面での考慮も重要になってくるだろう。セキュリティポリシーの統合や監査機能の強化が期待される。

マルチクラウド環境における一貫したデータ管理の実現も今後の重要な課題となるはずだ。NetAppとRed Hatには、クラウドプロバイダー間でのデータの移行や同期をより簡単に行える機能の提供が望まれる。ハイブリッドクラウド環境での運用をさらに効率化する新機能の追加にも期待が高まっている。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「NetApp、Red Hatとの協業を拡大し仮想環境の柔軟性を向上 | ネットアップ合同会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000125.000047898.html, (参照 24-11-16).
2. Red Hat. https://www.redhat.com/ja

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