【CVE-2024-36140】SiemensのOZW672とOZW772にXSS脆弱性、認証済み攻撃者によるJavaScriptコード実行の危険性
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記事の要約
- SiemensのOZW672/OZW772にXSS脆弱性を発見
- 認証済みリモート攻撃者による任意のJavaScript実行が可能
- V5.2未満の全バージョンが影響を受ける
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SiemensのOZW672とOZW772のストアドXSS脆弱性
SiemensはOZW672とOZW772のユーザーアカウントタブにストアドクロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性が発見されたことを公表した。この脆弱性は【CVE-2024-36140】として識別されており、V5.2未満の全バージョンが影響を受けることが判明している。[1]
認証済みのリモート攻撃者が任意のJavaScriptコードを注入することで、より高い権限を持つ他のユーザーの操作を妨害する可能性が指摘された。この脆弱性はCVSS v3.1で6.8(Medium)、CVSS v4.0で8.2(High)のスコアが付与されており、早急な対応が推奨されている。
また、この脆弱性に関する詳細情報はSiemensのセキュリティアドバイザリ(SSA-230445)で公開されており、影響を受けるバージョンのユーザーに対してアップデートによる対策が推奨されている。CISAによる評価では、この脆弱性の自動化された悪用は確認されていないものの、技術的な影響は部分的に存在すると報告されている。
OZW672とOZW772の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
影響を受ける製品 | OZW672、OZW772(V5.2未満の全バージョン) |
脆弱性種別 | ストアドクロスサイトスクリプティング(XSS) |
CVSS v3.1スコア | 6.8(Medium) |
CVSS v4.0スコア | 8.2(High) |
攻撃条件 | 認証済みリモートアクセス、ユーザー操作が必要 |
想定される影響 | 高権限ユーザーの操作への干渉 |
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クロスサイトスクリプティングについて
クロスサイトスクリプティングとは、Webアプリケーションの脆弱性の一つで、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに埋め込むことを可能にする脆弱性のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- ユーザー入力値の不適切な処理が原因
- 攻撃者のスクリプトが他ユーザーのブラウザで実行可能
- セッション情報の窃取やフィッシング攻撃に悪用
SiemensのOZW672とOZW772で発見された脆弱性は、特にストアドXSSと呼ばれる永続的な攻撃が可能なタイプに分類される。この種の攻撃では、悪意のあるスクリプトがサーバー側に保存され、他のユーザーがページにアクセスした際に自動的に実行されることで、より広範な影響を及ぼす可能性がある。
OZW672とOZW772の脆弱性に関する考察
SiemensのOZW672とOZW772におけるXSS脆弱性の発見は、産業用制御システムのセキュリティ管理における重要な警鐘となっている。特に認証済みユーザーによる攻撃が可能という点は、内部脅威対策の重要性を改めて示唆しており、アクセス権限の厳密な管理と定期的な見直しが不可欠となっている。
今後は同様の脆弱性を防ぐため、入力値のバリデーションやサニタイズ処理の強化が求められる。特にユーザーアカウント管理機能は高い権限を必要とする操作が多いため、より厳格なセキュリティチェックの実装と、定期的なセキュリティ監査の実施が重要となるだろう。
また、産業用制御システムのセキュリティ強化には、開発段階からのセキュリティ・バイ・デザインの採用が望まれる。DevSecOpsの実践やセキュアコーディングガイドラインの整備により、脆弱性の早期発見と迅速な対応が可能となり、システム全体のセキュリティレベル向上につながるはずだ。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-36140, (参照 24-11-19).
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