セキュリティ

SECURITY

公開：2024-11-19

【CVE-2024-11175】Public CMS 5.202406.dにクロスサイトスクリプティングの脆弱性が発見、早急なパッチ適用が推奨される状況に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Public CMS 5.202406.dにXSS脆弱性が発見
• Voting Management機能のsaveファイルに問題
• パッチによる修正が推奨される状況

Public CMSのVoting Management機能におけるXSS脆弱性

Public CMS 5.202406.dのVoting Management機能において、ファイル/admin/cmsVote/saveに関連するクロスサイトスクリプティングの脆弱性が2024年11月13日に公開された。この脆弱性は【CVE-2024-11175】として識別されており、リモートからの攻撃が可能であることから早急な対応が求められている。^[1]

この脆弱性に対するパッチはすでにb9530b9cc1f5cfdad4b637874f59029a6283a65cとして公開されており、システム管理者による適用が推奨されている。CVSSスコアは最新のバージョン4.0で5.3を記録しており、深刻度はMediumと評価されているのだ。

VulDBによる分析では、この脆弱性はCWE-79（クロスサイトスクリプティング）とCWE-94（コードインジェクション）の2つのカテゴリに分類されている。攻撃者は特権レベルが低い状態でも攻撃を実行できるため、早急なセキュリティ対策が必要とされているのだ。

Public CMS脆弱性の詳細まとめ

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング（XSS）とは、Webアプリケーションのセキュリティ上の脆弱性の一種であり、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに挿入できる状態を指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• ユーザーの入力値が適切にサニタイズされずに出力される
• 攻撃者が任意のスクリプトを実行可能
• ユーザーのセッション情報や個人情報が窃取される可能性

Public CMS 5.202406.dで発見された脆弱性は、Voting Management機能のsaveファイルにおいてクロスサイトスクリプティングの問題が存在することが判明した。この脆弱性は特権レベルが低い状態でも攻撃が可能であり、リモートから実行できることから、早急なパッチ適用による対策が必要とされている。

Public CMSの脆弱性に関する考察

Public CMSの脆弱性対応においては、パッチの迅速な提供と公開が評価できる点として挙げられる。この迅速な対応により、システム管理者が早期に対策を講じることが可能となり、潜在的な被害を最小限に抑える効果が期待できるだろう。

一方で、今後の課題として、セキュリティテストの強化やコードレビューの徹底が必要となってくる。特にユーザー入力を処理する機能については、開発段階での入念なセキュリティチェックを実施し、同様の脆弱性が発生しないような予防的アプローチが重要になってくるだろう。

Public CMSの今後の展開としては、セキュリティ機能の強化が期待される。特に入力値のバリデーションやサニタイズ処理の改善、セキュリティ監査ログの充実化など、より包括的なセキュリティ対策の実装が望まれるのだ。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-11175, (参照 24-11-19).

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