【CVE-2024-11062】D-Link DSL6740Cにコマンドインジェクションの脆弱性、管理者権限で任意のコマンド実行が可能に
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記事の要約
- D-Link DSL6740Cモデムにコマンドインジェクションの脆弱性
- 管理者権限を持つ攻撃者が任意のコマンドを実行可能
- SSHとTelnetを介した特定機能に影響
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D-Link DSL6740Cのコマンドインジェクション脆弱性が深刻度高で判定
TWCERTは2024年11月11日、D-Link DSL6740Cモデムに存在するコマンドインジェクション脆弱性【CVE-2024-11062】を公開した。管理者権限を持つ攻撃者がSSHおよびTelnetを介して提供される特定の機能を通じて任意のシステムコマンドを注入・実行できる脆弱性が発見され、深刻度は高いレベルと評価されている。[1]
CVSSスコアは7.2を記録し、この脆弱性はネットワークからのアクセスが可能で攻撃の複雑さは低いと判断されている。攻撃には管理者権限が必要だが、ユーザーの関与は不要であり、機密性・整合性・可用性への影響が高いと評価されているのだ。
TWCERTは本脆弱性に関する詳細な技術情報と対策方法を公式サイトで公開している。D-Link DSL6740Cモデムの管理者はこの脆弱性に対する適切な対策を講じる必要があり、最新のセキュリティアップデートの適用が推奨されている。
D-Link DSL6740Cの脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性ID | CVE-2024-11062 |
対象製品 | D-Link DSL6740C |
影響を受ける機能 | SSHおよびTelnet経由の特定機能 |
CVSSスコア | 7.2(高) |
必要な権限 | 管理者権限 |
影響範囲 | 機密性・整合性・可用性に高い影響 |
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コマンドインジェクションについて
コマンドインジェクションとは、攻撃者が悪意のあるコマンドを正規のコマンドに注入することで、システム上で不正なコマンドを実行する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- システムコマンドを実行する機能を悪用
- 入力値の検証が不十分な場合に発生
- システム全体に重大な影響を及ぼす可能性
D-Link DSL6740Cの脆弱性では、管理者権限を持つ攻撃者がSSHとTelnetを介して提供される特定の機能を通じてコマンドインジェクション攻撃を実行できる状態にあった。TWCERTの評価によると、この脆弱性はCVSSスコア7.2と高い深刻度を持ち、機密性・整合性・可用性のすべてに高い影響を及ぼす可能性があるとされている。
D-Link DSL6740Cの脆弱性に関する考察
D-Link DSL6740Cの脆弱性は管理者権限が必要という制限があるものの、攻撃の複雑さが低く実行が容易である点が特に懸念される。モデムの管理インターフェースを通じて攻撃が可能であることから、遠隔からの不正アクセスのリスクが高まり、組織のネットワークセキュリティ全体に影響を及ぼす可能性があるだろう。
今後は製品開発段階でのセキュリティ設計の強化が重要になってくると考えられる。特にSSHやTelnetなどの管理機能におけるコマンド実行の制御や入力値の検証を徹底することで、同様の脆弱性の発生を防ぐことができるはずだ。早急なセキュリティパッチの提供と、ユーザーへの適切な周知が求められる。
また、IoT機器のセキュリティ対策としては、定期的なファームウェアの更新やアクセス制御の見直しが不可欠となる。管理者権限の適切な管理や、不要なサービスの無効化など、運用面での対策も併せて実施することで、より強固なセキュリティ体制を構築することができるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-11062, (参照 24-11-19).
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