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【CVE-2024-36507】FortiClientWindowsにDLLハイジャックの脆弱性、複数バージョンで任意コード実行のリスク

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • FortiClientWindowsに深刻な脆弱性が発見
  • DLLハイジャックによる任意のコード実行が可能
  • 複数のバージョンが影響を受け早急な対応が必要

FortiClientWindows 7.4.0などの脆弱性

Fortinet社は2024年11月12日、FortiClientWindowsの複数バージョンにおいて信頼されていない検索パスの脆弱性【CVE-2024-36507】を公開した。この脆弱性は、バージョン7.4.0、バージョン7.2.0から7.2.4、バージョン7.0.0から7.0.12に影響を与えており、DLLハイジャックとソーシャルエンジニアリングを介して攻撃者が任意のコードを実行できる危険性が指摘されている。[1]

本脆弱性のCVSSスコアは6.7(Medium)と評価されており、攻撃元区分はローカル、攻撃条件の複雑さは低いとされている。また、攻撃に必要な特権レベルは低く、ユーザーの関与が必要とされており、影響の想定範囲に変更があるものの、機密性、完全性、可用性のすべてが高いと評価されている。

FortiGuardセキュリティチームは、本脆弱性の深刻度を「中程度」と評価しつつも、早急な対応を呼びかけている。特に、エクスプロイトの難易度が低く、ユーザーの操作を介した攻撃が可能であることから、影響を受けるバージョンを使用している組織は速やかなアップデートが推奨される。

FortiClientWindowsの脆弱性詳細

項目 詳細
影響を受けるバージョン 7.4.0、7.2.0-7.2.4、7.0.0-7.0.12
CVSSスコア 6.7(Medium)
攻撃条件 ローカル、攻撃条件の複雑さは低い
必要な特権 低レベルの特権、ユーザーの関与が必要
影響度 機密性、完全性、可用性すべてが高い
脆弱性の詳細についてはこちら

DLLハイジャックについて

DLLハイジャックとは、プログラムが必要とするDLLファイルを悪意のあるDLLファイルに置き換えることで、不正なコードを実行する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • プログラムの検索パスの脆弱性を悪用
  • 正規のDLLファイルを偽装して攻撃を実行
  • ソーシャルエンジニアリングと組み合わせて使用

FortiClientWindowsの脆弱性では、信頼されていない検索パスの問題により、攻撃者がDLLハイジャックを実行できる状態にあることが判明している。この攻撃を成功させるには低レベルの特権とユーザーの関与が必要だが、攻撃条件の複雑さが低いため、早急な対策が必要とされているのだ。

FortiClientWindowsの脆弱性に関する考察

FortiClientWindowsの脆弱性が中程度の深刻度と評価されているものの、攻撃条件の複雑さが低く、ローカルでの攻撃が可能である点は看過できない問題だ。特に企業環境では、ソーシャルエンジニアリングと組み合わせることで、内部からの攻撃に悪用される可能性が高く、早急な対応が求められている。

今後は検索パスの厳格な管理やDLLの整合性チェックの強化など、より堅牢なセキュリティ対策の実装が期待される。特にFortiClientWindowsのような広く使用されているセキュリティ製品では、脆弱性対策の自動適用機能やユーザー向けの教育支援ツールの提供も重要になってくるだろう。

また、長期的な視点では、DLLハイジャック対策としてコード署名の義務化やアプリケーションの実行制御の強化なども検討する必要がある。FortiClientWindowsには、これらの課題に対する包括的な解決策の提供と、より強固なセキュリティ基盤の構築が望まれている。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-36507, (参照 24-11-19).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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