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【CVE-2024-47183】Parse Serverで深刻な認証の脆弱性が発見、ロール権限の不正取得が可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Parse Serverで重大な認証の脆弱性が発見
  • カスタムオブジェクトIDを使用した権限昇格が可能
  • バージョン6.5.9と7.3.0で修正済み

Parse ServerのカスタムオブジェクトID脆弱性

Parse Serverコミュニティは、Node.js向けオープンソースバックエンドにおいて深刻な認証の脆弱性【CVE-2024-47183】を2024年10月4日に公開した。この脆弱性は、allowCustomObjectId: trueオプションが設定されている場合、新規ユーザーが特定のロールの権限を不正に取得できる問題を引き起こしている。[1]

脆弱性の深刻度はCVSS v3.1で8.1(重要)と評価され、攻撃者は低い権限で複雑でない攻撃を実行できる可能性がある。この問題は特に機密性と完全性に重大な影響を及ぼすため、Parse Serverの管理者は早急なアップデートが推奨されている。

Parse Serverチームは、この脆弱性に対する修正版としてバージョン6.5.9と7.3.0をリリースした。脆弱性の影響を受けるバージョンは6.5.9未満および7.0.0から7.3.0未満のため、該当するバージョンを使用している開発者は直ちにアップデートを適用する必要がある。

Parse Server脆弱性の詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-47183
深刻度 CVSS v3.1: 8.1(重要)
影響を受けるバージョン 6.5.9未満、7.0.0から7.3.0未満
修正バージョン 6.5.9、7.3.0
脆弱性の種類 CWE-285: 不適切な認証

不適切な認証について

不適切な認証とは、システムが適切なアクセス制御を実装できていないセキュリティ上の欠陥のことを指す。以下のような特徴が挙げられる。

  • 権限のないユーザーが保護されたリソースにアクセス可能
  • 認証チェックが不完全または回避可能
  • 意図しない権限昇格が発生する可能性

Parse Serverの脆弱性では、カスタムオブジェクトIDの設定を悪用することで、通常は制限されているロールの権限を取得することが可能になっている。この問題は認証バイパスの一種であり、システムの重要な機能や機密データへの不正アクセスにつながる可能性がある。

Parse Server脆弱性に関する考察

Parse Serverの認証システムにおける脆弱性の発見は、オープンソースプロジェクトのセキュリティ管理の重要性を改めて浮き彫りにしている。カスタムオブジェクトIDという柔軟な機能が、予期せぬセキュリティホールを生み出した事例として、機能の実装時における包括的なセキュリティレビューの必要性を示している。

今後はカスタムオブジェクトIDの生成や検証に関する厳格なバリデーション処理の実装が求められるだろう。特に権限管理に関わるコンポーネントでは、入力値の厳密な検証とサニタイズ処理が必要不可欠である。Parse Serverコミュニティには、セキュリティテストの強化とコードレビューのプロセス改善が望まれる。

Parse Serverのような広く利用されているバックエンドフレームワークでは、脆弱性の影響範囲が非常に大きくなる可能性がある。セキュリティアップデートの迅速な適用と、定期的なセキュリティ監査の実施が重要になってくるだろう。開発者コミュニティとセキュリティ研究者の協力関係を強化し、早期の脆弱性発見と対応が期待される。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-47183, (参照 24-11-19).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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