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【CVE-2024-52354】Web Stories Widgets For Elementor 1.1にXSS脆弱性、中程度の深刻度でアップデートが必要に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Web Stories Widgets For Elementorに脆弱性が発見
  • バージョン1.1以前に格納型XSSの脆弱性が存在
  • CVSSスコア6.5の中程度の深刻度と評価

Web Stories Widgets For Elementor 1.1のXSS脆弱性

Cool Pluginsは、WordPress用プラグインWeb Stories Widgets For Elementorにおいて、格納型XSS(クロスサイトスクリプティング)の脆弱性が発見されたことを発表した。この脆弱性は【CVE-2024-52354】として識別されており、バージョン1.1以前のすべてのバージョンに影響を与えることが確認されている。[1]

この脆弱性はCVSSバージョン3.1で評価が行われ、基本スコアは6.5(中程度)と判定されている。攻撃に必要な条件として、ネットワークからのアクセスが可能で攻撃の複雑さは低いものの、特権が必要でありユーザーの関与も求められる状況となっている。

Patchstack AllianceのTheViperによって発見されたこの脆弱性は、Webページ生成時の入力の不適切な無害化に起因するものだ。影響を受けるコンポーネントはCool Plugins Web Stories Widgets For Elementorであり、バージョン1.1.1でこの問題は修正されている。

Web Stories Widgets For Elementorの脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-52354
影響を受けるバージョン 1.1以前
修正バージョン 1.1.1
CVSSスコア 6.5(中程度)
脆弱性タイプ 格納型XSS(CWE-79)

クロスサイトスクリプティング(XSS)について

クロスサイトスクリプティングとは、Webアプリケーションに悪意のあるスクリプトを注入する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • ユーザーの入力値が適切にサニタイズされずにHTMLに出力される
  • 攻撃者が任意のJavaScriptコードを実行可能
  • セッション情報の窃取やフィッシング詐欺に悪用される可能性がある

XSS脆弱性は入力値の検証や無害化が不十分な場合に発生する可能性が高く、特にWordPressのようなCMSでは深刻な影響をもたらす可能性がある。Web Stories Widgets For Elementorの場合、格納型XSSの脆弱性が確認されており、攻撃者が特権を持つアカウントを必要とするものの、比較的容易に攻撃を実行できる状態だった。

Web Stories Widgets For Elementorの脆弱性に関する考察

Web Stories Widgets For Elementorの脆弱性は、WordPressプラグインのセキュリティ管理の重要性を改めて浮き彫りにしている。プラグインの開発者はユーザー入力の適切な検証とサニタイズ処理を徹底する必要があり、特にElementorのような広く利用されているページビルダー向けのプラグインでは、より慎重なセキュリティ対策が求められるだろう。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、開発段階でのセキュリティレビューの強化が必要となる。特にXSS対策としては、入力値のエスケープ処理やContent Security Policy(CSP)の適切な設定など、複数の防御層を組み合わせた対策が効果的だ。

一方で、プラグインユーザーにとっては、定期的なアップデートの重要性が再認識される結果となった。セキュリティアップデートが提供された際の迅速な対応と、使用していないプラグインの削除など、適切なプラグイン管理の実施が望まれる。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-52354, (参照 24-11-20).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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