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【CVE-2024-10800】WordPress User Extra Fields 16.6に特権昇格の脆弱性、管理者権限の不正取得が可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • WordPress User Extra Fields 16.6以前に特権昇格の脆弱性
  • 認証済みユーザーが管理者権限を取得可能に
  • CVSS3.1のスコアは8.8でHigh評価

WordPress User Extra Fields 16.6における特権昇格の脆弱性

WordPressのプラグインであるWordPress User Extra Fieldsにおいて、バージョン16.6以前に特権昇格の脆弱性が発見された。ajax_save_fields()関数における権限チェックの欠如により、Subscriber以上の権限を持つ認証済みユーザーが管理者権限を取得可能になっている。[1]

この脆弱性は【CVE-2024-10800】として識別されており、CWEによる脆弱性タイプは認証の欠如(CWE-862)に分類されている。NVDの評価によると、CVSSスコアは8.8でHigh評価となっており、攻撃元区分はネットワークで攻撃条件の複雑さは低いとされている。

攻撃者はカスタムフィールドを追加・更新し、check_and_overwrite_wp_or_woocommerce_fields関数を利用してwp_capabilities フィールドを操作することで管理者権限を取得できる。WordPressサイトのセキュリティを確保するため、早急なアップデートが推奨されている。

WordPress User Extra Fields 16.6の脆弱性情報まとめ

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-10800
影響を受けるバージョン 16.6以前のすべてのバージョン
脆弱性の種類 特権昇格(Missing Authorization)
CVSSスコア 8.8(High)
攻撃に必要な条件 Subscriber以上の権限を持つアカウント
影響 管理者権限の不正取得が可能

特権昇格について

特権昇格とは、システムやアプリケーションにおいて、本来与えられている権限以上の特権を不正に取得することを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 正規のユーザー認証を迂回して高位の権限を取得
  • システムの設定や他ユーザーの情報を不正に操作可能
  • 権限チェックの不備や実装ミスが主な原因

WordPress User Extra Fieldsの脆弱性では、ajax_save_fields()関数における権限チェックの欠如が特権昇格を可能にしている。攻撃者はカスタムフィールドの操作を通じてwp_capabilitiesフィールドを改ざんし、管理者権限を不正に取得できる状態となっているため、システム全体のセキュリティが脅かされる可能性がある。

WordPress User Extra Fieldsの脆弱性に関する考察

WordPress User Extra Fieldsの脆弱性は、プラグインの基本的な権限チェック機能が欠如している点で深刻な問題となっている。特にSubscriber権限のような低レベルのユーザーから管理者権限を取得できてしまう点は、WordPressサイト全体のセキュリティを根底から揺るがす重大な脅威となっているため、早急な対応が必要不可欠である。

今後の課題として、プラグイン開発者はユーザー入力を処理する関数に対して、より厳密な権限チェックメカニズムを実装する必要がある。特にカスタムフィールドの操作やデータベースの更新処理には、適切な認可チェックと入力値のバリデーションを組み込むことが重要になってくるだろう。

WordPress User Extra Fieldsの次期バージョンでは、RBAC(Role-Based Access Control)の導入やセキュリティ監査ログの実装が望まれる。プラグインのセキュリティ強化により、WordPressプラットフォーム全体の信頼性向上につながることが期待される。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-10800, (参照 24-11-21).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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