AmazonがEcho Show 21とEcho Show 15第2世代を発表、スマートディスプレイの大画面化と高性能化が進む

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

Amazonが新型スマートディスプレイEcho Show 21を発表
Echo Show 15の第2世代も同時発表でスペック向上
音質とカメラ性能が大幅に改善された新機能を搭載

AmazonのEcho Show 21と第2世代Echo Show 15が発表

Amazonは2024年11月20日、同社史上最大となる21インチディスプレイを搭載したスマートディスプレイEcho Show 21と、Echo Show 15の第2世代モデルを発表した。Echo Show 21は1080p解像度のディスプレイを採用し、表示領域がEcho Show 15の2倍となる画面サイズを実現している。^[1]

新モデルには先代と比較して2倍の低音性能と室内に適応する音響技術が搭載され、音質が大幅に向上している。また、本体上部に搭載されたカメラは視野角が2倍以上に広がり、65%高いズーム性能と雑音低減機能により、ビデオ通話の品質が格段に向上したのだ。

スマートホーム機能も強化され、MatterやThreadに対応したスマートホームハブを内蔵することで、Wi-FiやZigbeeデバイスとの直接接続が可能になった。さらにWi-Fi 6Eへの対応により、Fire TVの動画ストリーミングや音楽再生がよりスムーズになっている。

Echo Show新モデルの機能比較

	Echo Show 21	Echo Show 15 (第2世代)
画面サイズ	21インチ	15インチ
解像度	1080p	1080p
価格	399.99ドル	299.99ドル
主な特徴	最大画面サイズ、高音質	壁掛け可能、コンパクト

Wi-Fi 6Eについて

Wi-Fi 6Eとは、従来のWi-Fi 6規格に6GHz帯を追加した新しい無線通信規格のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

6GHz帯の新周波数帯域による高速通信
混雑の少ない帯域での安定した接続
低遅延での大容量データ転送が可能

Echo Show 21とEcho Show 15第2世代に搭載されたWi-Fi 6Eは、Fire TVの動画ストリーミングやビデオ通話の品質向上に大きく貢献している。特に4K動画のストリーミングや複数デバイスの同時接続時においても、安定した高速通信を実現することが可能だ。

Echo Show新モデルに関する考察

Echo Show 21の21インチという大画面サイズは、家庭内でのエンターテインメント体験を大きく向上させる可能性を持っている。特にキッチンなどでの料理動画視聴やビデオ通話において、大画面による視認性の向上は実用的な価値を生み出すだろう。一方で設置場所の制約が大きくなる可能性も考えられる。

スマートホームハブの内蔵とWi-Fi 6E対応は、将来的なスマートホームデバイスの増加を見据えた戦略的な判断と言える。特にMatterやThreadへの対応は、メーカーを問わないデバイス連携を可能にし、ユーザーの選択肢を広げることになるだろう。今後はさらなるスマートホームプラットフォームとしての機能拡充が期待される。

Echo Show新モデルの価格設定は、競合製品と比較してやや高めではあるものの、提供される機能と性能を考慮すれば妥当な範囲だと考えられる。ただし、より広い層への普及を目指すならば、エントリーモデルの投入やプロモーション施策の展開が必要になるかもしれない。