アスエネとレクサー・リサーチがASEANでGX人材育成事業を開始、脱炭素経営の推進を加速

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

アスエネとレクサー・リサーチがGX人材育成でMoU締結
ASEANで脱炭素化推進人材の育成事業を開始
タイとインドネシアで7講座を共同実施へ

アスエネとレクサー・リサーチによるASEANでのGX人材育成事業

アスエネ株式会社は株式会社レクサー・リサーチと共同で、脱炭素化を推進する人材育成事業に関する覚書を2024年11月22日に締結した。アスエネの脱炭素経営を中心としたサステナビリティ領域での専門性とレクサー・リサーチの製造領域の専門性を活かし、ASEAN地域におけるGX人材育成事業を展開することになった。^[1]

AMEICCが推進するASEAN人材育成事業の一環として、一般社団法人グリーンCPS協議会とタマサート大学、INDONESIA-JAPAN BUSINESS NETWORKが提案した人材育成講座ILXが採択された。この講座ではCO2排出量の算定やCFP算定に向けた基礎知識の習得が可能となり、企業の脱炭素経営を推進するGX人材の創出に貢献するものである。

ASEANにおける製造業の拠点集中によりCO2排出量が増加しており、脱炭素経営を推進する人材の需要が高まっている。一方でGX人材はASEAN全体で不足している状況であり、両社の専門知識を活かした人材育成講座の開発と普及を進めることで、この課題の解決を目指すものだ。

GX人材育成事業の概要

項目	詳細
事業名称	人材育成講座ILX
実施主体	アスエネ、レクサー・リサーチ、タマサート大学、IJBNET
対象地域	タイ、インドネシア
実施期間	2024年12月～2025年1月
対象者	日系製造業、日系製造業から推薦を受けた現地製造業
講座内容	CO2排出量算定、CFP算定の基礎知識

CFPについて

CFPとは、Carbon Footprint of Productsの略称で、製品やサービスのライフサイクル全体における温室効果ガス排出量を算定し、CO2排出量として表示する仕組みのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

製品・サービスの製造から廃棄までのCO2排出量を可視化
環境負荷の定量的な評価が可能
サプライチェーン全体での排出量削減に活用

ASEANの製造業において、CFPの算定と管理は脱炭素経営の重要な要素となっている。企業は製品のライフサイクル全体でのCO2排出量を把握し削減することが求められており、CFPに関する知識を持つGX人材の育成が急務となっているのだ。

ASEAN地域のGX人材育成に関する考察

アスエネとレクサー・リサーチによるGX人材育成事業は、ASEANの製造業における脱炭素化を加速させる重要な取り組みとなる可能性が高い。両社の専門性を活かした実践的な教育プログラムは、現場のニーズに即した人材育成を可能にするだろう。

一方で、短期間での大規模な人材育成には、教育の質の維持や受講者のモチベーション管理などの課題が存在する。オンラインとオフラインを組み合わせたハイブリッド型の教育システムの構築や、現地企業との連携強化が効果的な解決策となり得るだろう。

今後は、GX人材育成プログラムの継続的な改善とスケールアップが求められる。ASEANの製造業における脱炭素化の実現には、より多くの企業や教育機関との連携が不可欠であり、産学官の協力体制をさらに強化することが期待される。

参考サイト

^ PR TIMES. 「アスエネとレクサー・リサーチは脱炭素化を推進する人材育成事業に関する覚書（MoU）を締結、ASEANにおけるGX人材育成を開始 | アスエネ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000428.000058538.html, (参照 24-11-24).

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