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【CVE-2024-51151】D-Link DI-8200に深刻な遠隔コマンド実行の脆弱性、早急な対応が必要に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • D-Link DI-8200に遠隔コマンド実行の脆弱性
  • msp_info_htm機能にflagパラメータの問題
  • CVSSスコア8.0のハイリスク脆弱性

D-Link DI-8200のリモートコマンド実行の脆弱性

MITREは2024年11月20日、D-Link DI-8200 16.07.26A1における遠隔コマンド実行の脆弱性【CVE-2024-51151】を公開した。この脆弱性はmsp_info_htm機能においてflagパラメータとcmdパラメータを介して遠隔からコマンドを実行できる問題であり、製品のセキュリティに重大な影響を及ぼす可能性がある。[1]

この脆弱性はCVSSv3.1の基本評価で8.0のハイリスクと評価されており、攻撃元区分は隣接ネットワークからのアクセス、攻撃条件の複雑さは低いとされている。また、攻撃には低い特権レベルが必要だが、ユーザーの関与は不要であり、機密性・完全性・可用性のすべてに高い影響があることが判明した。

CWEによる脆弱性タイプはCWE-78(OSコマンドインジェクション)に分類されており、OSコマンドで使用される特殊要素の不適切な無効化が問題とされている。SSVCの評価では、自動化可能な攻撃手法として分類されており、技術的な影響も確認されている。

D-Link DI-8200の脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-51151
公開日 2024年11月20日
影響を受ける製品 D-Link DI-8200 16.07.26A1
脆弱性の種類 リモートコマンド実行
CVSSスコア 8.0(HIGH)
CWE分類 CWE-78(OSコマンドインジェクション)

OSコマンドインジェクションについて

OSコマンドインジェクションとは、攻撃者が悪意のあるコマンドを実行するために、アプリケーションの入力を操作する脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • システムコマンドを実行する際の入力値の検証が不十分
  • 特殊文字やシェルメタ文字の処理が不適切
  • 権限昇格やシステム改ざんのリスクが存在

D-Link DI-8200の脆弱性は、msp_info_htm機能においてflagパラメータとcmdパラメータを介したOSコマンドインジェクションの典型的な例となっている。この種の脆弱性は適切な入力値のバリデーションやサニタイズ処理を実装することで防ぐことが可能だが、製品の特性上、即座の対応が必要とされている。

D-Link DI-8200の脆弱性に関する考察

D-Link DI-8200の脆弱性が特に深刻なのは、攻撃の自動化が可能であり、技術的な影響も確認されているという点である。ネットワーク機器における遠隔からのコマンド実行は、組織全体のセキュリティを脅かす可能性があるため、早急なファームウェアアップデートによる対応が望まれるだろう。

今後同様の脆弱性を防ぐためには、製品開発段階でのセキュリティ設計の見直しが必要不可欠となる。特にパラメータ処理における入力値の検証やサニタイズ処理の強化が求められており、DevSecOpsの観点からも継続的なセキュリティテストの実施が重要になってくるだろう。

また、IoT機器のセキュリティ対策として、自動アップデート機能の実装や脆弱性の早期発見・報告の仕組み作りも検討する必要がある。製品のライフサイクル全体を通じたセキュリティ管理の重要性が増しており、メーカーには継続的なセキュリティ対策の提供が求められている。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-51151, (参照 24-11-27).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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