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【CVE-2024-11557】IrfanView 4.67.0.0にDXFファイル解析の脆弱性、リモートコード実行のリスクが明らかに

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • IrfanViewのDXFファイル解析に脆弱性が発見
  • メモリ破損によるリモートコード実行が可能
  • IrfanView 4.67.0.0が影響を受ける

IrfanView 4.67.0.0のDXFファイル解析における脆弱性

2024年11月22日、Zero Day InitiativeはIrfanViewのDXFファイル解析機能においてメモリ破損によるリモートコード実行の脆弱性を発見したことを公開した。この脆弱性はCVE-2024-11557として識別され、CVSS v3.0での深刻度は7.8(HIGH)と評価されている。[1]

脆弱性はユーザー提供データの適切な検証が行われていないことに起因しており、悪意のあるページの閲覧や不正なファイルを開くことで攻撃が可能となる。攻撃者は現在のプロセスのコンテキストでコードを実行できるため、システムのセキュリティに重大な影響を及ぼす可能性がある。

この脆弱性は当初ZDI-CAN-24807として報告され、CWE-119(メモリバッファの境界内での操作の不適切な制限)に分類されている。攻撃には特権は不要だが、ユーザーの操作が必要となるため、攻撃の複雑さは低いと評価されている。

IrfanView脆弱性の詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-11557
影響を受けるバージョン IrfanView 4.67.0.0
深刻度 7.8(HIGH)
脆弱性の種類 メモリ破損によるリモートコード実行
攻撃条件 ユーザーの操作が必要

メモリ破損について

メモリ破損とは、プログラムが意図しない方法でメモリ領域にアクセスまたは変更を行うことで発生するセキュリティ上の脆弱性である。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • バッファオーバーフローやメモリリークの原因となる
  • システムのクラッシュやデータの破損を引き起こす
  • 攻撃者による任意のコード実行を可能にする

IrfanViewの脆弱性では、DXFファイルの解析時にユーザー入力の検証が不十分であることでメモリ破損が発生する。この脆弱性により、攻撃者は現在のプロセスのコンテキストで任意のコードを実行できる状態となっている。

IrfanViewの脆弱性に関する考察

IrfanViewは広く使用されている画像ビューアソフトウェアであり、この脆弱性の影響は深刻に受け止める必要がある。特にDXFファイルは設計業界で広く使用されているため、標的型攻撃に悪用される可能性が高く、早急なパッチ適用が望まれるところだ。

今後は入力検証の強化やメモリ安全性の向上が重要な課題となるだろう。特にファイルフォーマットの解析においては、厳密なバリデーションの実装とメモリ境界のチェックが不可欠である。開発者は安全なコーディング規約の遵守と定期的なセキュリティ監査を行う必要がある。

ユーザー側でも信頼できないソースからのファイルを開く際には細心の注意を払う必要がある。セキュリティ更新プログラムの適用を迅速に行い、不審なファイルの取り扱いには慎重になることが重要だ。また、開発者コミュニティとの連携を強化し、脆弱性の早期発見と対応を促進することが望ましい。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-11557, (参照 24-11-27).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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