DUNUが次世代DLCドライバー搭載イヤフォンKIMA2を11月28日に発売、高磁束密度回路システムで音質向上へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

DUNUが次世代DLCドライバー搭載イヤフォンを発売
KIMA2は高磁束密度回路システムを採用
店頭予想価格は19,990円前後で11月28日発売

DUNUがイヤフォンKIMA2を11月28日に発売へ

DUNUは次世代DLCコンポジットドームダイナミックドライバーを搭載したイヤフォン「DUNU KIMA2」を2024年11月28日に発売することを発表した。KIMA2は限定版VERNUSのチューニングを基礎としながら、HAYABUSA ULTRAと同じ高磁束密度回路システムを採用することでダイナミックドライバーのフルレンジ性能を大幅に向上させている。^[1]

KIMA2の振動板には新世代のDLC（ダイヤモンド・ライク・カーボン）コンポジット・ドーム振動板を採用しており、改善された成膜プロセスによって均一なDLC成膜を実現している。ドームとサスペンション・エッジには異なる素材を使用することで、ブレークアップ・モードを抑制し歪みを低減させることに成功したのだ。

シェルには頑丈なステンレススチールを採用し、表面には洗練された繊細なサンドブラスト仕上げを施している。ケーブルには4芯単結晶銅と銀メッキ単結晶銅のハイブリッド構造を採用し、ナイロン製の衝撃吸収メッシュによって耐久性とピュアな音質を両立させることに成功した。

DUNU KIMA2の主な仕様

項目	詳細
重量	約10.5g（片側）
周波数特性	5Hz - 40kHz
インピーダンス	20Ω
感度	108dB/mW (@1kHz), 125dB/Vrms (@1kHz)
付属品	S&S Eartips、Candy Eartips、Vocal Enhancement Eartips、Atmosphere Enhancement Eartips
プラグ	Q-Lock Mini インターチェンジブルプラグシステム（3.5mm TRS、4.4mm TRRS）

DLCコンポジットドーム振動板について

DLCコンポジットドーム振動板とは、ダイヤモンドに近い特性を持つカーボン素材を用いた振動板のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

均一なDLC成膜による高い振動板精度
隙間や表面欠陥の少ない高品質な構造
ダイヤモンドに近い特性を実現する素材設計

新世代のDLCコンポジットドーム振動板は、改善された成膜プロセスによって従来以上の均一性を実現することに成功している。ドームとサスペンション・エッジに異なる素材を組み合わせることで、ブレークアップ・モードを抑制し歪みの少ない音響特性を実現することが可能になったのだ。

DUNU KIMA2に関する考察

DUNU KIMA2の最大の特徴は、限定版VERNUSのチューニングを基礎としながら、HAYABUSA ULTRAの高磁束密度回路システムを採用している点にある。高磁束密度によって十分なエネルギー出力を確保しつつ、新世代DLCコンポジットドーム振動板によって歪みの少ない音質を実現できる可能性が高いだろう。

今後の課題としては、高磁束密度回路システムによってイヤフォンユニット間に生じる引力や斥力への対応が挙げられる。この現象は正常な動作として説明されているものの、ユーザーによっては違和感を覚える可能性があるため、より詳細な説明や対応策の提供が望まれる。

期待される展開としては、DLCコンポジットドーム振動板のさらなる進化が挙げられる。現在の成膜プロセスをさらに改良することで、より均一な振動板特性を実現し、より自然な音質を追求できる可能性がある。新素材の研究開発にも注目が集まるだろう。