NTTドコモが不要な小型機器の買取りトライアルを実施、最大1000dポイントと交換可能に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

NTTドコモが小型機器の買取りトライアルを開始
dポイントと引き換えに不要なPCやスマホを回収
東京都内25店舗で2024年12月から試験実施

NTTドコモの小型機器買取りトライアル開始による資源循環の促進

NTTドコモは資源循環型社会の実現に向けた新たな取り組みとして、不要になった携帯電話やノートパソコンなどの小型機器買取りトライアルを2024年12月2日より開始すると発表した。東京都豊島区、練馬区、板橋区内の25店舗のドコモショップで実施され、ユーザーは最大1,000ポイントのdポイントと引き換えに機器を提供できるようになる。^[1]

本トライアルでは携帯電話やノートパソコン、ゲーム機などの小型機器を対象としており、ドコモの管理下でセキュリティに配慮された状態で適正に分別・処理される。家庭での不要品の退蔵という社会課題の解決を目指し、回収量とリユース率の検証を行うことで、資源の有効活用と廃棄物削減につなげる取り組みだ。

トライアル期間中はひとり様各機器3台、合計15台までの持ち込みが可能となっており、多少の傷や故障があっても買取り対象となる。購入時の形状を留めていることが前提条件となり、付属品やSIMカード、SDカード、ゲームソフトなどは対象外となっている。

小型機器買取りトライアルの詳細

項目	詳細
実施期間	2024年12月2日～2025年1月31日
対象店舗	東京都豊島区、練馬区、板橋区内のドコモショップ25店舗
対象機器と進呈ポイント	スマートフォン：500pt、タブレット：500pt、携帯電話：100pt、ノートPC：1,000pt、ゲーム機：500pt
持込上限	1人あたり各機器3台まで（合計15台）
条件	購入時の形状を留めていること（多少の傷や故障は可）
注意事項	付属品、SIMカード、SDカード、ゲームソフトは対象外

サーキュラーエコノミーについて

サーキュラーエコノミーとは、資源を効率的に利用し、廃棄物を最小限に抑える循環型の経済システムのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

製品の長期使用や再利用を促進する設計思想
廃棄物を新たな資源として活用する循環の仕組み
環境負荷を最小限に抑えながら経済成長を実現する手法

NTTドコモは1998年から携帯電話のリサイクル活動を実施しており、回収した機器は貴重な資源としてリサイクルされている。また下取りプログラムを通じて回収した携帯電話の一部をリユース品として販売するなど、サーキュラーエコノミーの実現に向けた取り組みを積極的に展開している。

小型機器買取りトライアルに関する考察

小型機器買取りトライアルは、環境配慮と利用者メリットを両立させた画期的な取り組みとして評価できる。dポイントという身近な還元手段を採用することで、これまで退蔵されがちだった不要な機器の回収を促進し、資源の有効活用につながることが期待される。

一方で、対象機器の選定基準や買取り価格の妥当性について、ユーザーからの意見を検証する必要がある。また回収後の機器の処理プロセスの透明性確保や、個人情報保護の観点からセキュリティ対策の徹底も重要な課題となるだろう。

今後は試験実施の結果を踏まえ、対象地域や機器の拡大、ポイント還元額の見直しなど、より効果的な制度設計が求められる。環境負荷の低減と資源の有効活用を両立させながら、持続可能な循環型社会の実現に向けた取り組みの発展が期待される。

参考サイト

^ docomo. 「小型機器の買取りトライアルを期間限定で実施～不要になった小型機器の回収でサーキュラーエコノミーを促進～」. https://www.docomo.ne.jp/binary/pdf/info/news_release/topics_241125_00.pdf, (参照 24-11-27).

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