LIXILがCOP29で建築分野の脱炭素化に向けたリサイクルアルミ技術を発表、環境負荷97%削減を実現

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

LIXILがCOP29に初参加しリサイクルアルミを紹介
PremiAL R100で97%のCO₂排出量削減を実現
建物の脱炭素化に向けた取り組みを発表

LIXILがCOP29でリサイクルアルミ技術による環境貢献を紹介

LIXILは2024年11月11日から22日にかけて開催された国連気候変動枠組条約第29回締約国会議において、建築分野の脱炭素化に向けた取り組みを発表した。環境省・国交省主催の建物の脱炭素化に関するセミナーでは浅尾慶一郎環境大臣からの挨拶の後、オペレーショナルカーボンとエンボディドカーボンの削減について専門家との議論が展開されたのである。^[1]

LIXILが誇るリサイクルアルミ技術は環境負荷の大幅な削減を実現しており、循環型低炭素アルミPremiAL R100の活用によってアルミ新地金の製錬と比較して97%のCO₂排出量削減が可能となっている。PremiALシリーズは国内外での生産を開始しており、建築業界以外の産業分野でも採用が広がっているのだ。

COP29の公式関連イベントであるSustainable Innovation Forumにも協賛し、LIXILの環境戦略やリサイクルアルミの活用事例を世界に向けて発信した。執行役専務のLIXIL Housing Technology担当吉田聡氏と材料事業部長池上直樹氏によるインタビューを通じて、環境技術の詳細が紹介されている。

LIXILの環境技術まとめ

項目	詳細
開催期間	2024年11月11日から22日
開催場所	アゼルバイジャン共和国・バクー市
主要技術	PremiAL R100（リサイクルアルミ使用比率100%）
CO₂削減効果	アルミ新地金製錬比97%削減
循環型素材	PremiALシリーズ、revia（廃プラスチック活用）

エンボディドカーボンについて

エンボディドカーボンとは、建築物の建設から解体までのライフサイクル全体で排出される温室効果ガスの総量のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

建材の製造から輸送、施工までのCO₂排出量を含む
建物の環境負荷を評価する重要な指標として注目
資材選択や工法の最適化による削減が可能

建築業界ではエンボディドカーボンの削減が重要な課題となっており、LIXILのリサイクルアルミ技術はその解決策として期待されている。PremiAL R100のようなリサイクル材料の活用は建材のライフサイクルCO₂削減に大きく貢献することが可能であり、建築分野の脱炭素化を加速する重要な要素となっている。