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NTTデータ ザムテクノロジーズがEOS金属3Dプリンター向けニッケル基超合金材料を販売開始、高温環境下での部品製造に新たな選択肢

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

NTTデータ ザムテクノロジーズがEOS金属3Dプリンター向けニッケル基超合金材料を販売開始、高温環境下での部品製造に新たな選択肢

PR TIMES より


記事の要約

  • EOS向けニッケル基超合金材料2種の販売を開始
  • 高温や腐食環境に強い新素材でタービン部品製造が可能
  • 2024年12月からEOS M 290シリーズ向けに提供

EOSニッケル基超合金材料の新製品が金属3Dプリンター業界に革新をもたらす

NTTデータ ザムテクノロジーズは、EOS社製金属3Dプリンター向けの純正材料としてEOS NickelAlloy IN738とEOS NickelAlloy K500の2種類のニッケル基超合金材料を2024年12月から販売開始する予定だ。産業用3Dプリンティング業界で高まる高負荷部品製造のニーズに応えるため、先進的な材料ソリューションの提供を続けているEOS社が新たなニッケル基超合金材料を発表している。[1]

EOS NickelAlloy IN738は極度のストレス下で作動する高性能エネルギーおよびターボ機械システム向けに開発された材料で、1,265 MPaという高い引張強度と4.5%の伸び率を実現している。Precision ADM社が製造したタービンブレードは標準運転数の110%を達成し、華氏1,700度の熱に耐えることに成功したのだ。

一方、EOS NickelAlloy K500は大手宇宙開発機関の要請で開発された材料で、スラスターやノズルなどの宇宙用途のほか、ポンプやバルブを製造する化学加工メーカーや船舶向けにも提供される。機械的強度と熱伝導性の両方のバランスが非常に良く、極端な温度環境でも優れた性能を発揮することが特徴である。

EOSニッケル基超合金材料の特徴まとめ

EOS NickelAlloy IN738 EOS NickelAlloy K500
主な用途 高性能エネルギー・ターボ機械システム 宇宙・化学・船舶関連部品
特性 耐熱性、高強度(引張強度1,265 MPa) 強度、適度な熱伝導率、耐腐食性
販売開始時期 2024年12月(EOS M 290シリーズ) 2024年12月(EOS M 290シリーズ)
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L-PBFについて

L-PBFとは、Laser Powder Bed Fusionの略称で、レーザー粉末床溶融結合法と呼ばれる産業用金属3Dプリンターで最も一般的な方式のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 金属粉末をレーザーで溶融・結合させる積層造形技術
  • 高精度な造形と複雑な形状の実現が可能
  • 産業用途に適した高品質な金属部品の製造に対応

L-PBF方式は金属3Dプリンティング技術において重要な役割を果たしており、EOS社の3Dプリンティング技術でも採用されている。この技術により、従来の製造方法では困難だった複雑な形状の金属部品を、高い精度で効率的に製造することが可能になっている。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「EOS金属3Dプリンター向けに新たなニッケル基超合金材料を販売開始 | 株式会社NTTデータ ザムテクノロジーズのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000103715.html, (参照 24-11-29).

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