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公開：2024-11-29

ミズノが3Dプリンタ製個人専用シューズ「3D U-Fit」を開発、2025年4月から55,000円で販売開始

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• ミズノが3Dプリンタ製の専用一体ソール「3D U-Fit」を開発
• MIZUNO TOKYOで2025年4月から受注開始、価格は55,000円
• 個人の足型に合わせたカスタマイズシューズを提供

ミズノの3Dプリンタ製カスタムシューズ「3D U-Fit」が登場

ミズノは、3Dプリンタを活用した個人専用の一体ソールを製造する画期的な技術を開発し、2025年4月1日からパーソナルフィッティングシューズ「3D U-Fit」のオーダー受付を千代田区の直販ショップ「MIZUNO TOKYO」で開始することを発表した。スポーツ業界初となる3Dプリンタによる個人専用一体ソール製造技術により、従来のシューズ製造における技術的制約を克服している。^[1]

個人の足型を測定し、そのデータに基づいて一体ソールを設計・製造することで、極端に足幅が広い、狭い、左右でサイズが異なるなどの個人差に柔軟に対応できるようになった。独自構造の一体ソールは足底の荷重分散による負荷軽減と独特のクッション性を実現し、次世代のフィット感を提供することが可能である。

シューズのアッパーカラーはホワイト、ブラックの2色から選択でき、ソールはデザインの異なるType-AとType-Bの2種類が用意されている。価格は1足55,000円で、オーダーから約2週間で完成するため、従来の大量生産型のシューズ製造とは異なる新たな顧客体験を提供できる。

3D U-Fitの機能と特徴まとめ

3Dプリンタ製造技術について

3Dプリンタ製造技術とは、デジタルデータをもとに立体物を層状に積み上げて造形する加工方法のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 複雑な形状の製造が可能で個別カスタマイズに適している
• 金型が不要で少量生産に適している
• デジタルデータから直接製造できるため設計変更が容易

この技術を靴のソール製造に活用することで、従来の製造方法では難しかった個人の足型に合わせた完全カスタマイズが実現可能となった。ミズノの3D U-Fitでは、この技術を用いてミッドソール、アウトソール、中敷きを一体化し、シームレスなフィット感を実現している。

3D U-Fitに関する考察

個人の足型に完全対応したシューズの製造が可能になったことで、既製品では満足できなかった顧客層への新たなソリューションを提供できるようになった。特に足のサイズや形状に悩みを持つ消費者にとって、3D U-Fitは画期的な選択肢となり得るだろう。

今後の課題として、製造コストの最適化と生産能力の拡大が挙げられる。現状の価格帯は一般的なシューズと比較すると高額であり、より幅広い顧客層への普及には価格の低減が必要になるだろう。また、製造拠点の拡大により、より多くの顧客へのサービス提供が可能となる。

この技術は将来的に、脚長差のある人向けのソール厚調整や、個人の体のバランスに合わせた硬度調整など、さらなる機能拡張の可能性を秘めている。スポーツシューズにおける個別化・カスタマイズの新たな指標となることが期待できる。

参考サイト

1. ^ ミズノ株式会社. 「パーソナルフィッティングシューズ「3D U-Fit」の開発｜ミズノ株式会社」. https://corp.mizuno.com/jp/news-release/2024/20241126?did=dtctop_news, (参照 24-11-29).

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