製品評価技術基盤機構が配線器具のホコリによる発火事故防止を呼びかけ、年末の大掃除で点検を推奨

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

NITEが配線器具の掃除・点検を呼びかけ
コンセント接続部のホコリで発火事故の危険性
過去5年間で153件の配線器具事故が発生

製品評価技術基盤機構が配線器具のホコリによる発火事故防止を注意喚起

製品評価技術基盤機構（NITE）は大掃除シーズンに向けた注意喚起として、配線器具の点検と清掃の重要性について2024年11月28日に発表を行った。NITEに通知された2019年度から2023年度までの5年間における配線器具の事故は153件に上り、調査が完了した事故のうち約4割が使用方法や設置状況に関連する問題だったことが判明している。^[1]

配線器具の事故防止に向けて、NITEは電源プラグや電源タップの定期的な清掃と水分の付着防止を推奨するとともに、電源プラグの変形や電源コードへの負荷、消費電力の確認を含む具体的な対策を提示した。特にコンセント接続部のホコリは発火事故につながる可能性があるため、年末の大掃除時期に合わせた点検と清掃の実施を強く呼びかけている。

配線器具の安全性確保には日常的な管理が重要であり、異常発熱や異臭などの異変が見られた場合は直ちに使用を中止するよう注意を促している。NITEは大掃除の機会を活用した配線器具の総点検を推奨しており、使用方法や設置状況の見直しによる事故防止を呼びかけているのだ。

配線器具の事故防止対策まとめ

項目	詳細
事故発生件数	153件（2019年度から2023年度）
主な事故要因	使用方法や設置状況に関連する問題が約4割
重点確認項目	電源プラグの変形、コードの負荷、消費電力超過
推奨対策	定期的な清掃、水分付着防止、異常時の使用中止

トラッキング現象について

トラッキング現象とは、電気機器のプラグとコンセントの接続部分に付着したホコリや水分により、電気が漏れて発火する現象のことを指している。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

ホコリと水分の複合作用で電気経路が形成される
長期間の放置で徐々に進行し発火リスクが高まる
定期的な清掃と点検で予防が可能

配線器具の事故防止には、トラッキング現象への対策が重要な役割を果たしている。NITEが公表した153件の事故事例の中には、ホコリの蓄積によるトラッキング現象が原因となったケースも含まれており、定期的な清掃の重要性が改めて認識されている。

参考サイト

^ 製品評価技術基盤機構. 「ホコリも積もれば事故となる～年末は配線器具の掃除・チェックもお忘れなく～ | 製品安全 | 製品評価技術基盤機構」. https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2024fy/prs241128.html, (参照 24-11-30).

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