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公開：2024-08-08

Clouderaがメタデータ管理機能を拡張、データレイクハウスの相互運用性とセキュリティを強化

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• Clouderaがメタデータ管理の新機能を発表
• Iceberg REST Catalogの統合でデータアクセスが簡素化
• SDXによりクラウドネイティブな統合環境を提供

Clouderaのメタデータ管理ソリューション拡張

Cloudera株式会社は2024年8月7日、メタデータ管理ソリューションに2つの新機能を追加したことを発表した。これらの新機能は、データレイクハウスでのオープンな相互運用性を向上させ、データライフサイクル全体のセキュリティやガバナンスのニーズに対応するものだ。企業が生成AIアプリケーションへの投資を拡大させる中、データ品質やコンプライアンスには堅牢で適応性の高いメタデータ管理が不可欠となっている。^[1]

新機能の1つ目は、Iceberg REST Catalogの統合だ。この機能により、サードパーティーエンジンを使用しながらApache Icebergテーブルへのシームレスなアクセスが可能になった。ユーザーはセキュリティやガバナンスを的確に統合しながら、様々なツールを活用できる。データアクセスの簡素化やプラットフォーム間のデータ権限、データリネージの維持が可能となり、個別のセキュリティレイヤーが最小化されることでコスト削減とデータ侵害リスクの低減につながる。

2つ目の新機能は、Shared Data Experience（SDX）だ。SDXは、エンドツーエンドの統合データセキュリティ、ガバナンス、メタデータ管理の提供を通じて、クラウドネイティブなコンテナ型のエクスペリエンスを可能にする。ツール間でのセルフサービスによるデータアクセスを提供し、セキュリティ機能の統合によって侵害リスクを最小限に抑え、さらにクラウドやオンプレミスのデータを一元管理する。現在はテクニカルプレビューを行っている段階だ。

Clouderaの新機能まとめ

データレイクハウスについて

データレイクハウスとは、データレイクとデータウェアハウスの特性を組み合わせた新しいデータ管理アーキテクチャのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 大規模な構造化・非構造化データの保存と高速分析が可能
• オープンフォーマットとクラウドオブジェクトストレージの活用
• 柔軟なスキーマと強力なデータガバナンス機能の両立

データレイクハウスは、従来のデータレイクの柔軟性とデータウェアハウスの性能・管理機能を統合することで、ビッグデータ分析とAI/ML処理の効率化を実現する。Clouderaのプラットフォームはこのデータレイクハウスアーキテクチャを採用し、エンタープライズレベルのセキュリティとガバナンスを提供しながら、多様なデータソースからのデータ統合と分析を可能にしている。

Clouderaのメタデータ管理機能拡張に関する考察

Clouderaのメタデータ管理ソリューション拡張は、データの複雑性と量が増大する現代のビジネス環境において重要な役割を果たすだろう。しかし、新機能の導入に伴い、既存のシステムとの統合や移行にかかるコストと時間が課題となる可能性がある。また、セキュリティとアクセシビリティのバランスを取ることも重要な課題となるだろう。

今後、AIと機械学習の進化に合わせて、より高度な自動化機能やリアルタイムデータ処理能力の向上が期待される。特に、複数のクラウド環境やオンプレミス環境を横断するハイブリッドクラウド管理機能の強化が重要になるだろう。さらに、業界固有の規制やコンプライアンス要件に対応したカスタマイズ可能なガバナンスフレームワークの提供も望まれる。

Clouderaには、オープンソースコミュニティとの協力を通じて、イノベーションを加速させることが期待される。特に、Apache Icebergなどのオープンテーブルフォーマットの普及を促進し、データレイクハウスの標準化に貢献することで、企業のデータ活用をさらに推進できるだろう。同時に、プライバシー保護技術や倫理的AIの開発にも注力し、責任あるデータ利用の先駆者としての地位を確立することが重要だ。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「Cloudera 、データカタログと Iceberg REST Catalog を統合してメタデータ管理を強化 | Cloudera株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000124537.html, (参照 24-08-08).

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