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CRIがOpen SDV Initiativeに参画、自動車エンターテインメントの進化に貢献へ

text: XEXEQ編集部

CRIがOpen SDV Initiativeに参画、自動車エンターテインメントの進化に貢献へ

PR TIMES より


記事の要約

  • CRIがOpen SDV Initiativeに参画
  • SDVのAPI標準化プロジェクトに貢献
  • ゲーム技術を自動車エンタメに活用

CRIのOpen SDV Initiative参画によるモビリティDX推進

株式会社CRI・ミドルウェアは、ソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)のAPI標準化を目指すOpen SDV Initiativeに参画したことを2024年8月7日に発表した。この参画により、CRIはゲームやカラオケなどのエンターテインメント領域で培った技術と知見を活かし、SDVならではの新しいコンテンツ作りを支援する方針だ。[1]

Open SDV Initiativeは、自動車のソフトウェアとハードウェアをつなぐ「ビークルAPI」の国内標準化を目指して設立されたプロジェクトである。CRIは、名古屋大学大学院情報学研究科教授の高田広章氏との意見交換を通じて、エンターテインメント領域で開発してきたミドルウェアとビークルAPIの類似性に共感し、参画を決定した。

CRIは、これまでに様々な業界の規格やデバイス、開発者の考え方に接して最適解を導き出してきた経験を活かし、Open SDV Initiativeでの活動を通じて「SDVが作る人と車の未来」の実現に貢献する意向を示している。同社は「音と映像で社会を豊かに」という理念のもと、世の中に驚きと楽しさ、感動を届けることを目指している。

CRIのSDV対応技術とOpen SDV Initiative参画の意義

CRIの技術 Open SDV Initiative SDVの特徴
主な特徴 エンターテインメント技術 ビークルAPI標準化 ソフトウェア更新による機能アップグレード
対象領域 ゲーム、カラオケ、動画ストリーミング 自動車ソフトウェア 次世代自動車全般
目標 SDVのコンテンツ制作支援 国内API標準化 2030年に日系シェア3割
技術的特徴 マルチプラットフォーム対応 ハードウェア非依存のAPI OTAによる機能拡張
期待される効果 新しいエンタメ体験の創出 自動車ソフトウェアの互換性向上 車内エンターテインメントの進化

ビークルAPIについて

ビークルAPIとは、自動車のソフトウェアとハードウェアを接続するための標準化されたインターフェースのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • メーカーや車種に依存しない共通のソフトウェア実行環境を提供
  • アプリケーションとビークルOSをつなぎ、互換性を確保
  • SDVにおける機能拡張やアップデートを容易にする

ビークルAPIの標準化により、異なる車両でも同じソフトウェアが動作することが可能になる。これは、モビリティDX戦略で検討されているソフトウェアの2層構造(ハードウェアに依存しない「アプリケーション」と、ハードウェアに依存する「ビークルOS」)を実現する上で重要な役割を果たす技術だ。

CRIのSDV参入に関する考察

CRIのOpen SDV Initiative参画は、自動車業界とエンターテインメント業界の融合を加速させる可能性がある。しかし、この融合に伴い、自動車の安全性やセキュリティの確保と、エンターテインメント性の両立という新たな課題が浮上するだろう。特に、運転中のエンターテインメントコンテンツの利用が運転者の注意力低下を招く危険性について、慎重な検討が必要になると考えられる。

今後、CRIには自動車特有の規制や安全基準に適合したエンターテインメントコンテンツの開発支援が求められるだろう。例えば、自動運転モード時のみ利用可能な高度なエンターテインメント機能や、音声操作に特化したインターフェースなど、運転安全性を損なわないコンテンツの設計が重要になる。また、車載システムの制限された計算リソースで動作する最適化されたミドルウェアの開発も期待される。

CRIのSDV参入は、自動車のエンターテインメント体験を大きく変革する可能性を秘めている。将来的には、車内空間が移動手段としてだけでなく、個人や家族のエンターテインメント空間として再定義される可能性がある。CRIには、この新しい空間における革新的なコンテンツ体験の創出と、それを支える技術基盤の確立が期待されるだろう。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「CRI、SDVのAPI策定を目指すOpen SDV Initiativeに参画 | 株式会社CRI・ミドルウェアのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000081.000000925.html, (参照 24-08-09).

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