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公開：2024-08-10

猫の痛み検知AI CatsMe!が世界猫の日に紹介、アニマルウェルフェア推進のAIサービスとして注目

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• 猫の痛み検知AI CatsMe!が世界猫の日を祝福
• CatsMe!は猫の表情から痛みを95%以上の精度で判定
• アニマルウェルフェアを推進する日本発のAIサービス

CatsMe!が提供する猫の痛み検知AIサービスの詳細

株式会社Carelogyは、2024年8月8日の世界猫の日に合わせて、猫の痛み検知AI「CatsMe!」（キャッツミー）を紹介した。CatsMe!は猫の顔写真をアップロードするだけで、AIが猫の表情変化から「痛みの表情の有無」を95%以上の精度で判定するサービスだ。日本大学生物資源科学部獣医学科との共同研究を通じて開発された点が特徴である。^[1]

CatsMe!は2023年5月のβ版リリース以降、世界50以上の国・地域で利用されている。このサービスは、猫の体調不良や動物病院への受診判断に悩む飼い主の支援を目的としている。従来、猫の体調管理には課題があったが、CatsMe!は最新のAIアルゴリズムを用いて、最大4枚の写真を同時に数秒で判定し、結果をカレンダーに記録できる機能を提供している。

Carelogyは、アニマルウェルフェアの観点から、動物に負担をかけずに自然な生活をサポートすることが重要だと考えている。CatsMe!は日常的な写真撮影の延長線上でAI判定を行うため、猫にストレスを与えることなく健康管理ができる点が大きな特徴だ。体調異常を抱える猫の約70%が飼い主に気付かれずに放置されているという問題に対し、CatsMe!はその解決策の一つとなることを目指している。

CatsMe!の主な機能と特徴まとめ

アニマルウェルフェアについて

アニマルウェルフェアとは、動物の福祉を重視し、その生活の質を向上させることを目指す考え方のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 動物の健康と幸福を最優先に考える
• 不必要なストレスや痛みを与えない飼育方法を推進
• 動物本来の自然な行動を尊重し、生活環境を整える

アニマルウェルフェアの観点からは、動物にヘルスケアを押し付けるのではなく、自然な生活をサポートすることが重要だ。CatsMe!のようなAIテクノロジーを活用したサービスは、猫の日常生活に干渉することなく健康状態を把握できるため、アニマルウェルフェアの理念に沿った革新的なアプローチと言える。このような技術の発展により、ペットと飼い主の関係性がより深まり、動物の生活の質が向上することが期待されている。

猫の痛み検知AIに関する考察

CatsMe!のような猫の痛み検知AIの登場は、ペットケアの分野に革新をもたらす可能性を秘めている。しかし、AIによる判定に過度に依存することで、飼い主が直接観察することの重要性が軽視されるリスクも考えられる。また、AIの判定精度が高いとはいえ、誤判定のケースも皆無ではないため、AIの結果を絶対視せず、獣医師の診断と組み合わせて活用することが重要だろう。

今後、CatsMe!のようなAIサービスには、より多様な症状や疾患の検知機能の追加が期待される。例えば、痛みだけでなく、ストレスレベルや栄養状態なども判定できるようになれば、より包括的な健康管理ツールとなるだろう。さらに、他のペット種への展開や、獣医療機関とのデータ連携機能なども、将来的に追加されることが望まれる。

猫の痛み検知AIの普及は、ペットケアの在り方を大きく変える可能性を秘めている。飼い主の観察力向上と、AIによる客観的な判断の組み合わせにより、ペットの健康管理がより精密になることが期待できる。一方で、テクノロジーに頼りすぎず、ペットとの日々のコミュニケーションを大切にする姿勢も忘れてはならない。バランスの取れたペットケアの実現に向け、AIテクノロジーの活用方法について、さらなる議論と研究が必要だろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「猫の痛み検知AI CatsMe!(キャッツミー)は、"世界猫の日"を祝福します！ | 株式会社Carelogyのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000111655.html, (参照 24-08-10).

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