アジラと日本パトロール警備保障がAI警備システム「AI Security asilla」導入で業務提携、警備業界の人材不足解決と効率化を目指す

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

アジラと日本パトロール警備保障が業務提携
AI警備システム「AI Security asilla」を導入
警備業界の人材不足解決と効率化を目指す

アジラと日本パトロール警備保障のAI警備システム導入に関する業務提携

株式会社アジラと株式会社日本パトロール警備保障は、2024年8月21日にAI警備システム「AI Security asilla」の導入を目的とした業務提携を締結した。この提携により、警備業界の将来的な人手不足解決に向けたAIを活用したアプローチが可能となり、より少ない警備員で効率的な警備現場の運用を図ることができるようになる。^[1]

日本パトロール警備保障は、警備業界の人材不足が将来的に加速すると予測しており、その根本的な解決を試みていた。AI Security asillaを導入することで、喫緊の課題である省人化を通じた警備業界の人材不足にアプローチし、課題解決を図ることが可能となる。さらに、asillaのリアルタイムでの警備事案検知機能により、迅速な対応が可能となり、警備品質の向上も期待できる。

アジラの代表取締役CEO兼COOの尾上剛氏は、この業務提携について「先端技術を駆使した次世代の警備業務のあり方や、AIを警備レギュレーションに落とし込むことで警備業界の最大の課題である成り手不足、人手不足への課題解決へのアプローチや業務効率の向上などに一緒に取り組むことが両社のためだけではなく、社会的な意義を生むことができる」と意欲を示している。

AI Security asillaの特徴まとめ

特徴	詳細
行動認識AI	世界トップクラスの行動認識技術を基にしたシステム
異常検知	異常行動や不審行動を検出し、瞬時に映像を通知
既存カメラ活用	既存のカメラをAI化して利用可能
リアルタイム処理	検知から1秒以内に設定された通知先に発報
省人化	映像をモニタリングする警備員の業務を軽減

行動認識AIについて

行動認識AIとは、人間の動作や行動パターンを認識し、解析する人工知能技術のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

カメラ映像から人物の動きを自動的に検出・分類
異常行動や不審な動きをリアルタイムで識別
機械学習により精度が向上し、多様な状況に対応可能

AI Security asillaは、この行動認識AI技術を警備システムに応用している。既存のカメラ映像をAIが24時間365日モニタリングし、通常から逸脱した動きを「違和感」として検知することで、事件事故の予兆を捉えることができる。これにより、人間の目では捉えきれない些細な動きも見逃さず、警備の質を向上させることが可能となる。

AI警備システムの導入に関する考察

AI警備システムの導入により、警備業界の人材不足問題に対する効果的なソリューションが提供される可能性が高い。特に、既存のカメラ設備を活用できる点は、初期投資を抑えつつ高度な警備体制を構築できるため、多くの警備会社にとって魅力的な選択肢となるだろう。一方で、AIシステムの誤検知や誤作動のリスクも考慮する必要があり、人間の判断との適切な連携が課題となる可能性がある。

今後、AIの性能向上に伴い、より複雑な状況下での異常検知や、予測型の警備システムへの発展が期待される。例えば、過去のインシデントデータを学習し、潜在的なリスクを事前に警告するような機能が追加されれば、予防的な警備活動が可能になるだろう。また、AIと人間の警備員のスキルを組み合わせた新たな警備モデルの確立も、業界の発展に寄与する可能性がある。

AI警備システムの普及に伴い、警備員の役割も変化していくことが予想される。単純な監視業務から、AIが検知した異常の確認や対応、システムの運用管理など、より高度なスキルを要する業務へのシフトが進むだろう。この変化に対応するため、警備会社は従業員のスキルアップや再教育に注力する必要があり、AI時代に適応した新たな人材育成戦略の構築が今後の課題となるだろう。