Azure DevOpsにObject Limit Tracker機能が追加、組織とプロジェクトのリソース管理が容易に
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記事の要約
- Azure DevOpsにObject Limit Trackerが導入
- 組織とプロジェクトのリソース使用状況をリアルタイムで可視化
- プロジェクト数やチーム数などの制限を確認可能
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Azure DevOpsにObject Limit Trackerが追加され組織とプロジェクトの管理が向上
MicrosoftはAzure DevOpsに新機能Object Limit Trackerを2024年8月21日に導入した。この機能により組織とプロジェクトのリソース使用状況をリアルタイムで可視化し各種オブジェクトの制限を確認できるようになった。従来はパイプライン使用量やトップコマンドなどの運用上の制限のみモニタリング可能だったが今回の追加でプロジェクト数やダッシュボード数などのオブジェクト制限も把握できるようになったのだ。[1]
Object Limit Trackerは組織レベルとプロジェクトレベルの2つの階層で制限を表示する。組織レベルではプロジェクト数の上限が1000件作業項目タグ数の上限が15万件などを確認できる。プロジェクトレベルではエリアパス数の上限が1万件チーム数の上限が5000件プロジェクトダッシュボード数の上限が500件などの情報を得られるようになった。
この機能追加によりAzure DevOpsの重要ユーザーや複数の組織・プロジェクトを管理するユーザーは制限に達する前にリソースの使用状況を把握し対策を講じることが可能になる。これまで見えづらかったオブジェクト制限の可視化により予期せぬ中断や混乱を防ぎワークフローの遅延を回避できるようになるだろう。Azure DevOpsの使用効率と管理の容易さが大幅に向上すると期待される。
Azure DevOps Object Limit Trackerの制限一覧
組織レベル | プロジェクトレベル | |
---|---|---|
プロジェクト数 | 1,000 | - |
作業項目タグ数 | 150,000 | - |
エリアパス数 | 10,000 | 300(チームあたり) |
イテレーションパス数 | 10,000 | 300(チームあたり) |
チーム数 | - | 5,000 |
ダッシュボード数 | - | 500(プロジェクトあたり) 500(チームあたり) |
デリバリープラン数 | - | 1,000 |
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オブジェクト制限について
オブジェクト制限とはソフトウェアやクラウドサービスにおいて設定される特定の要素の最大数を指し主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- システムのパフォーマンスと安定性を維持するための制限
- ユーザーやプロジェクトごとに設定される場合が多い
- サービスの種類や価格プランによって異なる場合がある
Azure DevOpsのObject Limit Trackerでは組織レベルとプロジェクトレベルでオブジェクト制限が可視化される。例えば組織レベルではプロジェクト数の上限が1000件に設定されており大規模な組織でも十分な数のプロジェクトを管理できるようになっている。一方プロジェクトレベルではチーム数の上限が5000件に設定されており複雑な組織構造にも対応可能だ。
Azure DevOps Object Limit Trackerに関する考察
Azure DevOpsにObject Limit Trackerが追加されたことで組織やプロジェクトの管理者はリソース使用状況をリアルタイムで把握できるようになり予防的な管理が可能になった。これにより突発的なサービス停止やワークフローの中断を回避しプロジェクトの円滑な進行に寄与するだろう。一方で制限に近づいた際の自動通知機能やリソースの再配分を支援する機能があればより効果的な管理が可能になるのではないだろうか。
今後の課題としてはオブジェクト制限の動的な調整機能の実装が挙げられる。プロジェクトの規模や重要度に応じて制限を柔軟に変更できれば組織のニーズにより適したリソース管理が可能になるだろう。また制限に達した際の自動的なアーカイブ機能や不要なリソースの特定・削除を支援するAI機能の追加も検討に値する。これらの機能によりリソース管理の負担が軽減され開発チームはより本質的な業務に集中できるようになるはずだ。
長期的には他のAzureサービスとの連携強化も期待したい。例えばAzure MonitorやAzure Logic Appsとの統合により高度な監視や自動化が実現できれば管理者の負担がさらに軽減されるだろう。また機械学習を活用したリソース使用量の予測機能が追加されれば事前の対策がより効果的に行えるようになる。Azure DevOpsの進化により開発プロセス全体の効率化と品質向上が加速することを期待したい。
参考サイト
- ^ Microsoft Visual Studio. 「Introducing Object Limit Tracker in Azure DevOps - Azure DevOps Blog」. https://devblogs.microsoft.com/devops/introducing-object-limit-tracker-in-azure-devops/, (参照 24-08-23).
- Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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