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TechPowerUp GPU-Z v2.60.0リリース、Arm64対応とGPUサポート拡充で機能強化

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • TechPowerUp GPU-Z v2.60.0がリリース
  • Arm64とQualcomm Snapdragon X Elite対応
  • 新GPUサポートと多数の不具合修正を実施

TechPowerUp GPU-Z v2.60.0の主要アップデート内容

TechPowerUpは2024年8月16日、GPU情報取得ユーティリティ「GPU-Z」のバージョン2.60.0をリリースした。本アップデートではArm64アーキテクチャとQualcomm Snapdragon X Elite GPUの完全サポートが追加され、モバイルデバイスでのGPU情報取得能力が大幅に向上している。また、AMD Zen 5 CPUの温度モニタリング機能も新たに実装されたのだ。[1]

さらに、NVIDIA、AMD、Intelの最新GPUに対するサポートが拡充された。具体的には、NVIDIA RTX 4070 Ti Super (AD102)、RTX 4070 (AD103)、RTX 4060 Ti (AD104)、RTX 4060 (AD106)などの新モデルに加え、AMDのZen 5(Strix PointとGranite Ridge)、IntelのRaptor Lake U SKUやMeteor Lake Intel Arc Graphicsなどが新たにサポートされている。

バグ修正も多数実施されており、2015年以前の特定のNVIDIAドライババージョン報告の問題や、実行中のGPU-Zインスタンスを閉じられないインストーラの不具合が解消された。また、オーバークロック非対応のAMD RDNA GPUで発生していた「0 MHz」メモリクロック表示の問題も修正されており、ユーザビリティの向上が図られている。

GPU-Z v2.60.0の新機能とサポート内容まとめ

機能カテゴリ 主な追加・改善内容
アーキテクチャサポート Arm64、Qualcomm Snapdragon X Elite GPU対応
CPU機能 AMD Zen 5 CPU温度モニタリング
NVIDIA GPUサポート RTX 4070 Ti Super、RTX 4070、RTX 4060 Ti、RTX 4060など
AMD GPUサポート Zen 5(Strix Point、Granite Ridge)、Phoenix Radeon 740M
Intel GPUサポート Raptor Lake U SKU、Meteor Lake Intel Arc Graphics
バグ修正 NVIDIAドライバ報告、インストーラ問題、AMDメモリクロック表示など

Arm64アーキテクチャについて

Arm64アーキテクチャとは、ARMホールディングスが開発した64ビットプロセッサアーキテクチャのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 低消費電力設計による高いエネルギー効率
  • スマートフォンやタブレットなどモバイルデバイスでの広範な採用
  • サーバーやPCなど、より広範なコンピューティング分野への展開

GPU-Z v2.60.0でArm64アーキテクチャがサポートされたことで、Qualcomm SnapdragonなどのArm64ベースのプロセッサを搭載したデバイスでもGPU情報の詳細な取得が可能になった。これにより、モバイルデバイスやArm64ベースのPCにおけるGPUパフォーマンス分析や最適化がより簡単になり、開発者やエンドユーザーにとって有益なツールとなることが期待される。

TechPowerUp GPU-Z v2.60.0のアップデートに関する考察

GPU-Z v2.60.0のArm64アーキテクチャサポートは、コンピューティング業界の重要なトレンドを反映している。Armベースのプロセッサが従来のx86アーキテクチャ領域に進出する中、GPU-Zのような定評のあるユーティリティがこれに対応することで、ユーザーや開発者がシームレスに新技術を活用できるようになる。この動きは、特にモバイルコンピューティングとデスクトップPCの境界が曖昧になりつつある現状を考えると、非常に時宜を得たものだと言えるだろう。

また、最新のNVIDIA、AMD、IntelのGPUサポートの追加は、GPU-Zがハードウェア市場の急速な進化に遅れを取らないよう努力していることを示している。特に、NVIDIA RTX 40シリーズやAMD Zen 5アーキテクチャなど、最先端のGPUテクノロジーに対応することで、ユーザーは常に最新のハードウェア情報を正確に把握できるようになる。これは、オーバークロッカーや性能評価に熱心なユーザー、そしてハードウェアレビュアーにとって非常に価値のある機能拡張だと考えられる。

今後の課題としては、AI処理ユニットやニューラルエンジンなど、より専門化されつつあるGPUコンポーネントの詳細な情報提供が挙げられる。また、クラウドGPUやvGPUなど、仮想化環境でのGPU情報取得能力の強化も重要になってくるだろう。TechPowerUpには、こうした新しい技術トレンドに対応しつつ、GPU-Zの使いやすさと信頼性を維持し続けることが期待される。

参考サイト

  1. ^ TechPowerUp. 「TechPowerUp Releases GPU-Z v2.60.0 | TechPowerUp」. https://www.techpowerup.com/325637/techpowerup-releases-gpu-z-v2-60-0, (参照 24-08-24).
  2. Intel. https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/homepage.html
  3. NVIDIA. https://www.nvidia.com/ja-jp/

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