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公開：2024-08-28

TRiCERAがシリーズB資金調達を実施、アートの二次流通サービスで事業成長が加速

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• TRiCERAがシリーズB資金調達を実施
• 累計調達額が約10億円に到達
• アート投資分野で事業成長が加速

TRiCERAのシリーズB資金調達と事業拡大

株式会社TRiCERAは、グローバルアートマーケットプレイス「TRiCERA ART」を運営する企業で、2024年5月末にシリーズB資金調達を実施した。このラウンドでは、ニッセイ・キャピタル株式会社や既存投資家、新規投資家が引受先となり、累計調達額は約10億円に達している。TRiCERAは2018年11月の設立以来、世界中の作品を届ける仕組みづくりに取り組んできたのだ。^[1]

TRiCERAは2023年4月に「TRiCERA Resale」をローンチし、アートの二次流通サービスを展開している。このサービスは、透明性と客観性の高い市場価格情報を提供することで、アートの適正価格での売買と流動性の拡大を促進している。この取り組みにより、アート投資分野での事業成長が加速し、2024年7月には月次流通総額として過去最高の約2億円を記録するなど、着実な成果を上げている。

今回のシリーズB資金調達により、TRiCERAは人材採用や海外展開の加速など、さらなる事業成長に向けた積極的な投資を行う予定だ。具体的には、スケールアップのための経営幹部等の人材採用や、海外での拡販のための海外拠点設置・人材採用などに資金を充てる計画を立てている。これにより、グローバルなアートマーケットにおけるTRiCERAの存在感がさらに高まることが期待されている。

TRiCERAのシリーズB資金調達の概要

アートの二次流通について

アートの二次流通とは、一度市場に出回ったアート作品が再び売買される取引のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 作品の価値変動を反映した取引が可能
• アーティストの評価や市場動向に基づく価格形成
• コレクターや投資家に新たな機会を提供

TRiCERAが展開する「TRiCERA Resale」は、このアートの二次流通市場に革新をもたらしている。透明性と客観性の高い市場価格情報を提供することで、適正価格での取引を促進し、アート市場全体の流動性向上に貢献している。この取り組みにより、2024年7月には月次流通総額約2億円を記録するなど、アート投資分野での事業成長が顕著に表れている。

TRiCERAのシリーズB資金調達に関する考察

TRiCERAのシリーズB資金調達の成功は、アートテック市場の潜在的な成長性を示唆している。特に、アートの二次流通サービス「TRiCERA Resale」の成功は、デジタル技術を活用したアート取引の新たな可能性を切り開いたと言えるだろう。ただし、アート市場の変動性や地域ごとの規制の違いなど、グローバル展開に際しては様々な課題に直面する可能性も高い。

これらの課題に対しては、各国の美術館やギャラリーとの戦略的なパートナーシップの構築や、ブロックチェーン技術を活用した取引の透明性向上など、革新的なアプローチが求められるだろう。また、AIを活用したアート価値評価システムの開発や、VR/AR技術を用いた没入型のオンラインギャラリー体験の提供など、テクノロジーとアートの融合による新たな価値創造にも期待が高まる。

今後、TRiCERAには単なるマーケットプレイスの運営にとどまらず、アーティストの育成支援やアートを通じた社会課題解決など、より広範な文化的・社会的価値の創出が期待される。グローバルなアート市場のデジタル化を牽引する存在として、TRiCERAの今後の展開から目が離せない。アートとテクノロジーの融合がもたらす新たな可能性に、業界全体が注目している。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「現代アートのスタートアップ、株式会社TRiCERA　シリーズBラウンドを実施、累計調達額は約10億円に | 株式会社TRiCERAのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000081.000043089.html, (参照 24-08-28).

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