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公開：2024-08-28

千葉エコ・エネルギーが大学生向けインターンシッププログラムを開始、農業と再エネの融合で次世代人材を育成

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 千葉エコ・エネルギーが大学生4名のインターンシップ開始
• スマート農業と営農型太陽光発電の実践的知識を提供
• 2030年SDGs達成に向けた人材育成を目指す

千葉大発ベンチャーが大学生向けインターンシッププログラムを開始

千葉エコ・エネルギー株式会社は2024年8月27日から9月13日までの10日間、大学生4名を対象としたインターンシッププログラムを開始した。このプログラムは「SOLVE for SDGs倉阪プロジェクト」の一環として実施され、スマート農業や営農型太陽光発電に関する実践的な知識と経験を提供する。2030年のSDGs達成に向けて農業と再生可能エネルギーの融合に取り組む人材の育成を目指している。^[1]

インターンシップの内容は多岐にわたり、オリエンテーションから始まり営農型太陽光発電施設の見学やスマート農業の実習、社内の特徴的な取り組みの紹介、他の生産者との対話などが含まれる。プログラムの後半では実務体験や農業経営の計画立案にも取り組み、最終日には座談会とクロージングが予定されている。この充実したプログラムを通じて学生たちは現場の知識を深め実践力を養うことができるだろう。

本インターンシッププログラムは倉阪プロジェクトの2024年度の到達点の一つとして位置づけられている。プロジェクトが目指す2030年の姿として、営農型太陽光発電で駆動する最新型スマート電動農機を使用した「脱炭素スマート農地」の全国展開と若手新規就農者の増加による農業従事者の平均年齢引き下げが掲げられている。このビジョンの実現に向けた重要な一歩として本プログラムの意義は大きい。

インターンシッププログラムの概要

SOLVE for SDGsについて

SOLVE for SDGsとは、科学技術振興機構社会技術研究開発センター（JST RISTEX）が2019年度から実施しているSDGs達成に向けた研究開発プログラムである。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 技術シーズを活用した課題解決を目指す
• 研究代表者と協働実施者がペアで研究開発を行う
• シナリオ創出フェーズとソリューション創出フェーズの二段階構成

SOLVE for SDGsプログラムでは自然科学や人文社会科学の知識・技術に加え、ステークホルダーとの対話・協働を通じて得られる「現場知・地域知」も活用する。倉阪プロジェクトはこのプログラムのソリューション創出フェーズに該当し、千葉大学の倉阪秀史教授が研究代表者、千葉エコ・エネルギー株式会社の馬上丈司代表取締役が協働実施者を務めている。

千葉エコ・エネルギーのインターンシッププログラムに関する考察

千葉エコ・エネルギーのインターンシッププログラムは、持続可能な農業と再生可能エネルギーの融合という重要なテーマに取り組む次世代人材の育成を目指している点が評価できる。特に営農型太陽光発電やスマート農業の実践的知識を提供することで、理論と実践の両面から学ぶ機会を創出しているのは大きな利点である。一方で10日間という比較的短期間のプログラムであるため、参加学生が得た知識や経験をどのように継続的に発展させていくかが今後の課題となるだろう。

このプログラムを通じて学生たちが農業と再生可能エネルギーの融合に関する新たなアイデアや視点を生み出す可能性がある。そのためプログラム終了後も参加学生との継続的な関係構築や、彼らのアイデアを実現するためのサポート体制の整備が重要になると考えられる。また将来的には、このプログラムで得られた知見を他の地域や大学にも展開し、より広範囲で持続可能な農業の実現に向けた人材育成を行うことが期待される。

今後の展開として、AIやIoT技術をさらに活用したスマート農業の実践や、地域コミュニティと連携した持続可能な農業モデルの構築などが考えられる。また国際的な視点を取り入れるため、海外の先進的な取り組みを学ぶ機会や、留学生との交流セッションの追加なども検討に値するだろう。このプログラムが、SDGs達成に向けた具体的なアクションを起こせる人材の育成の場として、さらに発展していくことを期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「千葉大発ベンチャーの千葉エコ・エネルギー株式会社が大学生4名を受け入れ、インターンシッププログラムを開始【8/27〜9/13のうち10日間】 | 千葉エコ・エネルギー株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000043.000051786.html, (参照 24-08-28).

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