AI

エーアイ

公開：2024-08-29

TXP MedicalがSIP第3期に参画、救急医療向けLMMの構築・実装で新たな価値創出へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• TXP MedicalがSIP第3期の研究開発に参画
• Speech to Text LMMの構築・実装を担当
• 救急領域での新たな価値創出を目指す

TXP MedicalがSIP第3期の統合型ヘルスケアシステム構築に参画

TXP Medical株式会社は内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム（SIP）第3期の「統合型ヘルスケアシステムの構築における生成AIの活用」に参画することを2024年8月27日に発表した。東北大学高等研究機構未来型医療創成センター/東北メディカル・メガバンク機構の共同研究開発機関の1つとして選定されている。^[1]

TXP Medicalは「Next Stage ER」サービスへのSpeech to Text LMMの構築・実装を担当する。これは大病院救急外来に特化したシステムであり音声情報のテキスト化を行う。同社はこれまで培ってきた医療情報システムや生成AIプログラムのノウハウを活かし救急領域での新たな価値創出に貢献することを目指している。

また同社は国立情報学研究所が採択された「医療LLM基盤の研究開発・実装」のサブテーマ「生成AIを活用した救急用語集標準化サイクルの確立と救急データ登録支援システムの構築」にも協力している。TXP Medicalは医療データの利活用に関する知見を活かし複数のプロジェクトで重要な役割を果たしていくことになる。

TXP MedicalのSIP第3期参画プロジェクトの概要

TXP Medicalの詳細はこちら

LMMについて

LMMとは「Large Multimodal Model」（大規模マルチモーダルモデル）の略称であり主に以下のような特徴を持つAIモデルを指す。

• テキスト、画像、音声など複数のデータ形式を処理可能
• 大量のデータを学習し高度な推論や生成が可能
• 異なるモダリティ間の相互変換や統合的な理解が可能

TXP Medicalが構築を目指すSpeech to Text LMMは音声データをテキストに変換する機能に特化したLMMの一種だ。救急医療現場での音声情報を正確にテキスト化することで医療記録の効率化や分析に活用できる可能性がある。このようなLMMの応用は医療分野のデジタル化を大きく推進する役割を果たすだろう。

TXP MedicalのSIP第3期参画に関する考察

TXP MedicalのSIP第3期参画は救急医療のデジタル化に大きな影響を与える可能性がある。Speech to Text LMMの導入により医療従事者の負担軽減や正確な情報記録が実現し医療の質の向上につながるだろう。また救急用語の標準化は医療機関間のコミュニケーション改善やデータの互換性向上に寄与する可能性が高い。

一方で音声認識技術の精度向上や個人情報保護の観点からのセキュリティ強化が課題となる可能性がある。これらの課題に対しては継続的な技術改善と厳格なデータ管理体制の構築が求められるだろう。さらに医療従事者のAI技術への理解促進や使用方法の教育も重要な取り組みとなる。

今後はSpeech to Text LMMの精度向上だけでなく医療画像解析や予後予測など他のAI技術との統合も期待したい。TXP Medicalには救急医療のデジタルトランスフォーメーションを牽引する存在として継続的なイノベーションを期待する。医療AIの発展が患者ケアの質向上と医療システムの効率化につながることを願う。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「「循環器救急領域におけるLLM/LMMアプリケーションの構築を通した個別化医療の実現に関する研究」に TXP Medical が参画 | TXP Medical株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000092.000031630.html, (参照 24-08-29).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「AI」に関するコラム一覧「AI」に関するニュース一覧