LIXILがMOVO Berthを新たに7拠点に導入、物流2024年問題対策として物流効率化を推進

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

LIXILが「MOVO Berth」を7拠点に導入
物流2024年問題対策として効率化を推進
荷待ち時間の削減などデータ活用を強化

LIXILによるMOVO Berthの新規導入と物流効率化の取り組み

株式会社LIXILは、物流2024年問題への対策として、株式会社Hacobuが提供するトラック予約受付サービス「MOVO Berth」を新たに7拠点に導入することを2024年9月3日に発表した。この導入により、荷待ちや作業にかかる時間を可視化し、そのデータを活用して荷待ち時間の削減をはじめとした物流の効率化を推進する方針だ。^[1]

物流2024年問題とは、トラックドライバーの時間外労働の上限規制適用による輸送力不足により、物流が滞ることが懸念される問題を指す。LIXILは2019年に「ホワイト物流」推進運動に賛同し、取引先及び物流会社との協力体制構築やモーダルシフトの導入、パレット活用など、さまざまな取り組みを実施してきた。

すでに導入済みの社物流センター（兵庫県）では、「MOVO Berth」導入によりドライバーのセンター滞在時間が約24％削減された実績がある。また、デジタル化による庫内作業効率の向上により、1日あたり160分の業務時間削減に成功している。今回の新規7拠点への導入により、さらなる物流の効率化が期待される。

MOVO Berthの導入効果まとめ

	社物流センター（兵庫県）	新規導入7拠点
主な効果	ドライバー滞在時間24％削減	荷待ち時間・荷役時間の削減
業務効率化	1日あたり160分の時間削減	データ可視化・検証による効率化
導入状況	導入済み	新規導入

物流2024年問題について

物流2024年問題とは、2024年4月から適用されるトラックドライバーの時間外労働の上限規制によって引き起こされる可能性のある物流の停滞を指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

トラックドライバーの労働時間に上限が設定される
輸送力不足による物流の停滞が懸念される
企業は物流効率化の計画作成が義務付けられる

LIXILは物流2024年問題への対応として、「MOVO Berth」の導入以外にもさまざまな取り組みを行っている。例えば、鉄道や船輸送を利用するモーダルシフトの導入やパレット活用などを実施し、物流の効率化を推進している。これらの取り組みは、安定的かつ高品質な配送の実現に貢献することが期待されている。

LIXILの物流効率化に関する考察

LIXILによる「MOVO Berth」の導入は、物流2024年問題に対する積極的な取り組みとして評価できる。データの可視化と活用により、荷待ち時間の削減や作業効率の向上が実現され、物流現場の生産性向上に大きく貢献することが期待される。一方で、新システムの導入に伴う従業員の教育や、既存のワークフローの変更などの課題も考えられるだろう。

今後の課題として、「MOVO Berth」の導入効果を最大化するための運用ノウハウの蓄積と、他の物流効率化施策との連携が挙げられる。例えば、モーダルシフトやパレット活用との相乗効果を図ることで、より包括的な物流効率化が実現できる可能性がある。また、AIやIoT技術の活用により、さらなる予測精度の向上や自動化の推進も期待されるだろう。

LIXILの取り組みは、物流業界全体にとっても重要な示唆を含んでいる。今後は、業界横断的な標準化やベストプラクティスの共有が進むことで、物流2024年問題への対応がさらに加速することが期待される。LIXILには、自社の物流効率化にとどまらず、業界全体の課題解決に向けたリーダーシップの発揮が求められるだろう。

参考サイト

^ PR TIMES. 「物流2024年問題対策としてトラック予約受付サービス「MOVO Berth」を新たに7拠点に導入 | 株式会社LIXILのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000590.000015099.html, (参照 24-09-04).

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