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公開：2024-09-05

日本BDがBD Rowa(TM) EasyLoad全自動入庫システムを発表、薬局業務の効率化を実現

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• BD Rowa(TM) EasyLoad全自動入庫システム販売開始
• 医薬品の入庫作業を全自動化し業務効率化を実現
• 薬局ロボットBD Rowa(TM)システムのオプション機能

日本BDが薬局業務効率化のための新オプション機能をリリース

日本BD（日本ベクトン・ディッキンソン株式会社）は、薬局ロボット「BD Rowa(TM) システム」の新オプションとして「BD Rowa(TM) EasyLoad 全自動入庫システム」を2024年7月より販売開始した。このシステムは医薬品の入庫作業を全自動化し、従来の手動による入庫作業と比較して1箱あたり約10秒の時間短縮を実現している。稼働音も静かになり、薬局業務の効率化に大きく貢献するだろう。^[1]

BD Rowa(TM) EasyLoadは、医薬品の箱をベルトコンベアに投入するだけで、バーコードの読み取りから入庫までを自動で行う。これにより、薬剤師が手作業で行っていた煩雑な入庫作業が大幅に軽減される。薬局スタッフは患者対応などの「対人業務」により多くの時間を割くことができ、医療サービスの質の向上にもつながることが期待される。

株式会社杏林堂薬局の調剤DX推進部部長 鈴木怜氏は、BD Rowa(TM) EasyLoadの導入により日々の医薬品入庫作業の工数削減を見込んでいると述べている。薬局業務のさらなる効率化を図り、患者様と向き合う時間を増やすことで、より質の高い医療ケアとサービスの提供を目指している。日本BDは、このような製品を通じて医療分野でのデジタルトランスフォーメーションに貢献していく方針だ。

BD Rowa(TM) EasyLoad全自動入庫システムの特徴まとめ

薬局ロボットについて

薬局ロボットとは、医薬品の入庫から保管、在庫管理、払い出しまでを自動化するシステムのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 処方箋情報に基づく自動ピッキング機能
• 医薬品の在庫管理の効率化
• 人為的ミスの削減と業務効率の向上

日本BDが提供する「BD Rowa(TM) システム」は、2019年に国内販売を開始して以来、2024年現在で国内設置台数が100台を突破している。このシステムは平均10秒ほどで医薬品を自動的に払い出すことができ、薬剤師の「対物業務」時間を大幅に削減することで、患者への服薬指導や情報提供などの「対人業務」に注力できる環境を作り出している。

BD Rowa(TM) EasyLoadに関する考察

BD Rowa(TM) EasyLoadの導入は、薬局業務の効率化という点で非常に有意義だ。医薬品の入庫作業の自動化により、薬剤師が患者対応に集中できる時間が増加し、医療サービスの質的向上につながる可能性が高い。また、人為的ミスの削減や在庫管理の正確性向上も期待でき、薬局全体の業務品質の底上げに貢献するだろう。

一方で、全自動システムへの過度の依存は、薬剤師のスキル低下や緊急時の対応力低下につながる可能性もある。システムトラブル時のバックアップ体制の整備や、定期的な手動操作訓練の実施などが今後の課題となるかもしれない。また、初期導入コストや運用コストの問題も、特に小規模薬局にとっては導入の障壁となる可能性がある。

今後は、AI技術の活用によるさらなる効率化や、他の医療システムとの連携機能の強化が期待される。例えば、処方箋データと連動した自動発注システムや、患者の服薬履歴に基づく副作用予測機能など、より高度な機能の追加が考えられる。BD Rowa(TM) EasyLoadを含む薬局ロボットの進化が、医療DXの推進と患者中心の医療サービス実現に大きく寄与することを期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「【日本BD】薬局業務の効率化を図る薬局ロボットに新たなオプション 医薬品を全自動で入庫する「BD Rowa(TM) EasyLoad」稼働開始 | 日本ベクトン・ディッキンソン株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000086425.html, (参照 24-09-05).

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