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公開：2024-09-05

LIXILのPremiAL R100がエコプロアワード奨励賞を受賞、リサイクルアルミ100%使用で環境負荷を大幅に低減

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• LIXILのPremiAL R100がエコプロアワードで奨励賞受賞
• リサイクルアルミ100%使用で環境負荷を大幅に低減
• 安定したリサイクル材調達とCO₂削減効果が高評価

LIXILの循環型低炭素アルミ形材PremiAL R100が環境貢献で評価

株式会社LIXILは、リサイクルアルミ使用比率100%の循環型低炭素アルミ形材「PremiAL R100」が、第7回エコプロアワードで奨励賞を受賞したことを2024年9月4日に発表した。この受賞は、LIXILにとってエコプロアワード初の快挙となる。環境へのインパクトとリサイクル材の安定調達が高く評価された結果だ。^[1]

エコプロアワードは、環境配慮に優れた製品やサービス、技術、ビジネスモデルを表彰し、サステナビリティトランスフォーメーション（SX）の実現に寄与することを目的としている。LIXILは環境ビジョン2050「Zero Carbon and Circular Living」の実現に向け、2031年3月期までにリサイクルアルミの使用比率を100％にする目標を掲げている。

PremiAL R100は、LIXILが25年以上にわたり築き上げたアルミリサイクル技術と、ビジネスパートナーとの強固な関係性を活かして開発された製品だ。現在、日本国内の3工場に加え、タイとベトナムの2工場でも生産を行っており、国内外の多数のサプライヤーとのネットワークにより、安定した量産体制を確立している。

PremiAL R100の特徴まとめ

サステナビリティトランスフォーメーション（SX）について

サステナビリティトランスフォーメーション（SX）とは、企業や組織が持続可能な社会の実現に向けて、事業モデルや組織構造を根本的に変革することを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 環境・社会・ガバナンス（ESG）を重視した経営戦略の策定
• サーキュラーエコノミーの推進による資源の有効活用
• カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みの強化

LIXILのPremiAL R100は、このSXの実現に寄与する製品の一例として評価されている。リサイクルアルミを100%使用することで、新地金製錬時のエネルギー消費を抑え、CO₂排出量を大幅に削減。さらに、安定したリサイクル材の調達ネットワークを構築することで、循環型経済の推進にも貢献している。

PremiAL R100に関する考察

PremiAL R100の開発と実用化は、建築業界における環境負荷低減の重要な一歩と言える。リサイクルアルミの使用比率100%を達成したことで、新地金製造時に比べてCO₂排出量を97%も削減できる点は特筆すべきだ。この技術が広く普及すれば、建築分野全体のカーボンフットプリント削減に大きく寄与する可能性がある。

一方で、今後の課題として、リサイクルアルミの安定供給の確保が挙げられる。需要が増加した場合、十分な量のリサイクル原料を継続的に調達できるかが懸念される。この問題に対しては、消費者の環境意識向上によるアルミ製品のリサイクル率向上や、新たなリサイクル技術の開発が解決策となり得るだろう。

今後、LIXILには更なる技術革新が期待される。例えば、リサイクル工程自体の効率化やエネルギー使用量の削減、あるいは他の建材へのリサイクル技術の応用などが考えられる。PremiAL R100の成功を足がかりに、建築業界全体のサステナビリティ向上に向けたLIXILの取り組みから目が離せない。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「循環型低炭素アルミ形材「PremiAL R100」が第7回エコプロアワードで奨励賞を受賞 | 株式会社LIXILのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000593.000015099.html, (参照 24-09-05).

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