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公開：2024-09-06

サーバーワークスがAWS請求代行サービスの新プラン「ガバナンスプラン」を発表、マルチアカウント環境の最適化を実現

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• サーバーワークスが新プラン「ガバナンスプラン」を発表
• AWS利用料が5%割引、複数アカウントの一元管理が可能
• 標準的な設計構築が無償提供されるフルパッケージプラン

サーバーワークスが発表したAWS請求代行サービスの新プラン「ガバナンスプラン」

株式会社サーバーワークスは2024年9月5日より、AWSの請求代行サービスの新プラン「ガバナンスプラン」の提供を開始した。このプランは、複数のAWSアカウントを利用する企業に向けて、最適なコストとセキュリティでAWSアカウントの統制を実現することを目的としている。マルチアカウント環境での最適なガバナンス構築に悩む企業のニーズに応える形で登場したのだ。^[1]

ガバナンスプランの特長として、AWS利用料から5%の割引が適用される点が挙げられる。この割引はReserved Instance（RI）やSavings Plan（SP）、スポットインスタンスにも適用されるため、クラウドコストの最適化に大きく貢献する。さらに、AWSエンタープライズ相当のサポートや、障害・サイバー攻撃・セキュリティ事故に対する損害保険が無料で付帯されている。

また、複数のAWSアカウントを一元管理できる機能も提供される。AWS Organizationsのサービスコントロールポリシー（SCP）やAWS CloudFormation StackSetsを利用して、セキュリティの向上と運用の最適化を図ることが可能だ。さらに、標準的な設計構築が完了したアカウントが無償で提供されるため、導入後すぐに利用を開始できる点も大きな特徴である。

ガバナンスプランの特徴まとめ

AWS Organizationsについて

AWS Organizationsとは、複数のAWSアカウントを一元管理するためのサービスであり、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 複数のAWSアカウントを階層構造で管理可能
• セキュリティポリシーを一括適用できる
• 請求の統合や共有リソースの管理が可能

サーバーワークスのガバナンスプランでは、AWS Organizationsのサービスコントロールポリシー（SCP）を活用して、複数アカウントのセキュリティ向上と運用の最適化を実現している。これにより、企業はAWS環境全体のガバナンスを効率的に管理しつつ、コスト最適化も図ることが可能となる。

サーバーワークスのガバナンスプランに関する考察

サーバーワークスのガバナンスプランは、AWS利用企業にとって非常に魅力的な選択肢となる可能性が高い。特に、5%の利用料割引やセキュリティ機能の強化は、コスト削減と安全性向上を同時に実現できる点で評価できる。ただし、既存の環境からの移行や、企業固有の要件に対応する際の柔軟性については、今後の課題となる可能性もあるだろう。

今後起こり得る問題として、AWSの機能更新や新サービスの登場に対する迅速な対応が挙げられる。クラウド環境は常に進化しており、ガバナンスプランもそれに追随する必要がある。この課題に対しては、サーバーワークスが継続的に機能をアップデートし、最新のAWSベストプラクティスを反映させていくことが解決策となるだろう。

将来的には、AIを活用したコスト最適化推奨機能や、より詳細なセキュリティ分析レポートの提供など、付加価値の高い機能の追加が期待される。また、他のクラウドプロバイダーとのマルチクラウド環境におけるガバナンス管理への対応も、今後のニーズとして考えられる。サーバーワークスには、こうした市場の要求に応えつつ、AWSパートナーとしての強みを活かした独自のサービス展開を期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「サーバーワークス、請求代行サービスの新プランを発表 ～複数のAWSアカウント統制を最適なコストとセキュリティで実現～ | 株式会社サーバーワークスのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000100.000075977.html, (参照 24-09-06).

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