ハードウェア

HARDWARE

公開：2024-09-07

オーディオテクニカが『System 20 PRO』を発表、2.4GHz帯で最大20chの同時使用が可能に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• オーディオテクニカが2.4GHz帯デジタルワイヤレスシステム『System 20 PRO』を発表
• 最大20chの同時使用が可能な次世代システムを9月5日に発売
• 専用ソフトウェア「Wireless Manager」でトータル管理が可能

オーディオテクニカの新デジタルワイヤレスシステム『System 20 PRO』

株式会社オーディオテクニカは2.4GHz帯で最大20chの同時使用が可能なデジタルワイヤレスシステム『System 20 PRO』を2024年9月5日に発売すると発表した。このシステムは1Uハーフで4ch出力を実現する次世代システムであり、HDモードでは最大20チャンネル、標準モードでは最大10チャンネルの同時使用が可能となっている。^[1]

『System 20 PRO』のレシーバー『ATW-R1440』は、1chに最大4台のトランスミッターを事前登録できるマルチペアリングに対応し、トランスミッターの電源ON/OFFだけで自動接続することができる。さらに、ボディパック、ハンドヘルド、バウンダリー、デスクスタンドの4種類のトランスミッターをラインナップし、セットアップ不要で使用可能となっている。

専用ソフトウェア「Wireless Manager」を使用することで、『System 20 PRO』のトータル管理が可能となっている。遠隔での機器設定変更やマルチペアリング機能の切り替え、オフラインで作成した設定をオンラインの機器へ反映するなど、オーディオテクニカのワイヤレス機器を一括で管理できる。また、ユーティリティ設定でGAIN・EQ・COMPなどの詳細設定や機器の設定状態をプロジェクトファイルとして保存することが可能だ。

『System 20 PRO』の主な特長まとめ

『System 20 PRO』の製品ページはこちら

マルチペアリングについて

マルチペアリングとは、1つの受信機に複数の送信機を事前に登録できる機能のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 複数の送信機を1つの受信機チャンネルに登録可能
• 送信機の電源ON/OFFだけで自動的に接続が切り替わる
• 機器の交換や追加が容易になり、運用の柔軟性が向上する

『System 20 PRO』のレシーバー『ATW-R1440』では、1つのレシーバーチャンネルに最大4台のトランスミッターを事前登録できるマルチペアリングに対応している。これにより、公演やイベントなどで複数の演者が同じチャンネルを使用する場合や、予備の機器をすぐに使用したい場合に、スムーズな切り替えが可能となり、運用効率が大幅に向上する。

『System 20 PRO』に関する考察

『System 20 PRO』の最大の利点は、2.4GHz帯で最大20チャンネルの同時使用を実現した点だ。これにより、大規模なイベントや複雑な舞台演出にも柔軟に対応できるようになり、音響システムの設計や運用の幅が大きく広がるだろう。一方で、2.4GHz帯は他の無線機器との干渉が懸念される周波数帯であるため、混雑した環境での安定性が課題となる可能性がある。

この潜在的な問題に対しては、専用ソフトウェア「Wireless Manager」による詳細な周波数管理や、自動的な周波数回避機能の実装が解決策となるかもしれない。今後は、AIを活用した干渉予測や最適な周波数割り当て機能など、より高度な自動化技術の追加が期待される。また、5GHz帯への対応や、さらなる低遅延化、高音質化なども、将来的な改良点として考えられる。

『System 20 PRO』の登場により、ワイヤレスオーディオシステムの可能性が大きく広がったと言える。今後は、この技術を基盤として、よりシームレスで高品質な音響体験を提供するシステムの開発が進むことが期待される。同時に、ユーザーフレンドリーな操作性と高度な機能の両立、さらなる省電力化など、実用面での進化にも注目したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「多チャンネル化を実現した、2.4GHz帯デジタルワイヤレスシステム『System 20 PRO』9月5日発売 | 株式会社オーディオテクニカのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000042.000029075.html, (参照 24-09-07).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「ハードウェア」に関するコラム一覧「ハードウェア」に関するニュース一覧