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公開：2024-09-11

JSTが早暁プログラムで大学発スタートアップ創出を加速、技術シーズ活用と事業化人材の育成に注力

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• JSTが「早暁プログラム」で起業人材20名を募集
• 大学等の技術シーズを活用したスタートアップ創業を支援
• 公募説明会を東京、大阪、オンラインで開催

JSTの早暁プログラムが大学発スタートアップ創出を促進

国立研究開発法人科学技術振興機構（JST）は、大学等の技術シーズを活用したスタートアップ創業を目指す人材を対象とした新プログラム「早暁（そうぎょう）」の募集を2024年9月10日に開始した。このプログラムは技術シーズの探索活動や研究者との出会い、ビジネスモデルのブラッシュアップを支援し、ステージ2では事業化に向けた研究開発やビジネスモデルの検証に必要な活動資金も提供する。^[1]

早暁プログラムの特徴として、現職を続けながらの参加が可能であり、終業後や休日を利用して参加できる点が挙げられる。これにより、ビジネス経験から認識されている社会課題の解決に向けた応募や、技術シーズとの出会いから新たなビジネスモデルを構想することが可能となっている。

JSTは本プログラムの公募説明会を東京、大阪およびオンラインで開催する予定だ。スタートアップ創業に関心がある方は、これらの説明会に参加することで、プログラムの詳細や応募方法について直接情報を得ることができる。現地会場ではJST担当者との個別相談の場も設けられており、より具体的な質問や相談が可能となっている。

早暁プログラムの概要まとめ

早暁プログラムの詳細はこちら

GAPファンドについて

GAPファンドとは、大学等発スタートアップの創業準備期間を支援するための資金提供プログラムのことを指している。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 研究成果の事業化に向けた資金支援
• ビジネスモデル検討や研究開発をサポート
• 公的機関や大学が提供する場合が多い

早暁プログラムは、このGAPファンドの獲得を見据えた支援を行っている。プログラムを通じて、起業シーズを探している経営候補者に対し、「起業シーズを見つけ、研究者とチーム組成する」プロセスをサポートすることで、次のステップであるGAPファンドの獲得につなげることを目指している。

早暁プログラムに関する考察

早暁プログラムの最大の利点は、現職を持つ人材がスタートアップ創業にチャレンジできる点だ。これにより、ビジネス経験豊富な人材が大学の技術シーズと出会う機会が増え、より実現可能性の高いビジネスモデルの創出が期待できる。一方で、現職と並行して活動を行うため、時間管理やプログラムへのコミットメントの面で課題が生じる可能性もあるだろう。

今後の課題として、プログラム参加者と研究者のマッチングの質と効率性が挙げられる。技術シーズと事業化人材のニーズが合致しない場合、プログラムの効果が限定的になる可能性がある。この問題に対しては、AIを活用したマッチングシステムの導入や、より多くの研究機関との連携強化が解決策となり得るだろう。

将来的には、早暁プログラムを起点としたエコシステムの形成が期待される。プログラム参加者同士のネットワーキングを促進し、メンターや投資家との継続的な関係構築を支援することで、日本の大学発スタートアップ全体の底上げにつながる可能性がある。JSTには、このプログラムを通じて日本のイノベーション創出力を高める役割が期待されている。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「国立研究開発法人科学技術振興機構（JST）の新プログラム「早暁（そうぎょう）」で起業を目指す人材を20名募集、10月31日締切 | upto4株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000087473.html, (参照 24-09-11).

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