セキュリティ

SECURITY

公開：2024-09-16

TISがCato SASE Cloud導入・運用サービスを強化、Active Directoryセキュリティ機能を追加しランサムウェア対策を強化

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• TISがCato SASE Cloud導入・運用サービスを強化
• Active Directoryセキュリティ強化メニューを追加
• ランサムウェア対策とクラウドサービスのセキュリティ向上

TISのCato SASE Cloud導入・運用サービス強化によるセキュリティ対策の進化

TISインテックグループのTIS株式会社は、2024年9月13日にCato SASE Cloud導入・運用サービスにActive Directoryセキュリティ強化メニューを追加すると発表した。このサービス強化により、企業のActive Directoryの設定不備や変更を監視・検知し、管理者へのアラート通知を行うことで、サイバー攻撃からの防御を強化することが可能となる。^[1]

新メニューでは、Tenable Network Security Japan株式会社が提供する「Tenable Identity Exposure」を活用し、TISマネージドセンターが企業のActive Directoryを常時監視する。これにより、セキュリティリスクや攻撃の検出が可能となり、クラウドサービス利用増加やテレワークの拡大に伴う新たなセキュリティ課題に対応できるようになる。

このサービス強化の背景には、企業のクラウドサービス利用増加やテレワークの普及、内部不正による情報漏洩の増加がある。従来の境界型防御だけでは不十分となり、ゼロトラスト環境の導入を検討する企業が増加している中、約50％の企業が過去1～2年の間にActive Directoryへの攻撃を経験しているという現状がある。

Cato SASE Cloud導入・運用サービスの新機能まとめ

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SASEについて

SASEとは、Secure Access Service Edgeの略称で、IT環境におけるセキュリティ機能とネットワーク機能を1つのクラウドサービスに統合させるセキュリティフレームワークを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• クラウドネイティブなセキュリティ統合
• リモートアクセスのセキュリティ強化
• ゼロトラストアーキテクチャとの親和性

SASEは、従来の境界型セキュリティモデルの限界を克服し、クラウド時代に適した新しいアプローチを提供する。TISのCato SASE Cloud導入・運用サービスは、このSASEの概念を実装し、企業のセキュリティニーズに応えるソリューションとして位置づけられている。Active Directoryセキュリティ強化メニューの追加により、さらに包括的なセキュリティ対策が可能となった。

TISのセキュリティサービス強化に関する考察

TISによるCato SASE Cloud導入・運用サービスの強化は、現代のIT環境が直面する複雑なセキュリティ課題に対する適切な対応策として評価できる。特にActive Directoryの監視機能の追加は、多くの企業がActive Directory攻撃の脅威にさらされている現状を考えると、非常にタイムリーな対応だと言える。このサービスにより、企業は専門知識を持つTISのサポートを受けながら、高度なセキュリティ対策を実施できるようになるだろう。

一方で、今後の課題としては、急速に進化するサイバー攻撃手法に対して、サービスの機能をいかに迅速に更新していくかが挙げられる。また、多くの企業がマルチクラウド環境を採用する中で、異なるクラウドプラットフォーム間でのセキュリティ一元管理の実現も重要になってくるだろう。TISには、これらの課題に対して継続的な研究開発と機能拡張を行い、常に最先端のセキュリティソリューションを提供し続けることが期待される。

さらに、セキュリティ強化と同時にユーザビリティの向上も重要な課題となる。過度に厳格なセキュリティ対策は、業務効率の低下につながる可能性があるため、セキュリティと利便性のバランスを取ることが求められる。TISには、AIやマシンラーニングを活用した自動化技術の導入など、ユーザーの負担を軽減しつつ高度なセキュリティを実現する新機能の開発に期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「TIS、「Cato SASE Cloud導入・運用サービス」にActive Directoryセキュリティ強化メニューを追加 | ＴＩＳ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001628.000011650.html, (参照 24-09-16).

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