AIツール「PRaiO(プライオ)」の使い方や機能、料金などを解説

text: XEXEQ編集部

PRaiO(プライオ) より

AIツール「PRaiO(プライオ)」とは？

PRaiOは、株式会社マイナビと株式会社三菱総合研究所が共同開発したAIを活用した書類選考支援ツールです。このツールは、エントリーシートなどの応募情報をAIが分析し、企業の採用基準に合った人材を効率的に見つけ出すサポートをします。

PRaiOの核となるのは、AIエンジン「HaRi（ハリ）」です。このエンジンは、過去の選考データを学習し、新しい応募者の評価を行います。採用担当者の負担を軽減しつつ、公平で効果的な選考プロセスの実現を目指しています。

PRaiOの始め方は、以下の通りです。

始めるにあたっては、自社の採用基準や過去の選考結果などのデータが重要になります。これらのデータを元にAIが学習し、より精度の高い選考支援が可能となるため、準備段階でのデータ整理が重要です。

PRaiOの使い方は、以下の通りです。

使用の際は、AIの診断結果を参考にしつつ、最終的な判断は人間が行うことが重要です。また、定期的にAIの精度を確認し、必要に応じて再学習させることで、より効果的な活用が可能になります。

PRaiOの料金は、以下の通りです。

	採用データAI分析プラン
基本料金	20万円（税別）
利用期間	最長12ヶ月

上記は基本的なプランの一例です。具体的な料金や詳細なプラン内容は、企業規模や採用規模によって異なる可能性があります。正確な情報を得るためには、PRaiOの公式サイトで最新の料金プランを確認することをおすすめします。

PRaiOのメリットは、以下の通りです。

メリット	メリットの詳細
時間効率の向上	大量のエントリーシートを短時間で処理し、採用担当者の負担を大幅に軽減します。
一貫性のある評価	AIによる分析により、人間の主観や気分に左右されない一貫した評価基準を維持できます。
データに基づく選考	過去の選考結果を学習し、企業に適した人材を客観的に見出すことができます。

これらのメリットにより、採用プロセスの効率化と質の向上が期待できます。特に大量の応募者がいる場合、PRaiOの活用は有効です。

一方、PRaiOのデメリットとしては、以下が挙げられます。

デメリット	デメリットの詳細
初期設定の複雑さ	AIの学習に必要な過去のデータ整理や、システムの初期設定に時間がかかる場合があります。
人間的要素の欠如	AIによる分析だけでは捉えきれない、応募者の個性や潜在能力を見逃す可能性があります。
コスト面の課題	中小企業や採用規模の小さい企業にとっては、導入コストが負担になる可能性があります。

これらのデメリットを考慮し、AIツールと人間による判断を適切に組み合わせることが重要です。PRaiOは選考の補助ツールとして活用し、最終的な判断は人間が行うことが望ましいでしょう。

「PRaiOの機能・特徴」に関して、以下3つを簡単に解説していきます。

優先度診断は、PRaiOの中核機能の一つです。このツールは、過去のエントリーシートや選考結果をAIが学習し、企業独自の選考基準モデルを構築します。その後、新たな応募者のエントリーシートを分析し、企業の採用基準との適合度を5段階で評価します。

この機能により、大量の応募者の中から優先的に選考すべき候補者を効率的に絞り込むことができます。採用担当者の時間を有効活用し、より質の高い選考プロセスの実現をサポートします。

文章特徴診断は、応募者のエントリーシートの文章を深層的に分析する機能です。AIエンジン「HaRi」は、「コミュニケーション」「リーダーシップ」など6つの軸に基づいて文章の特徴をスコアリングします。これにより、応募者の個性や能力を多角的に把握できます。

この機能は、単なる文章の表面的な分析にとどまらず、使用される単語の傾向や文章構造から応募者の特性を浮き彫りにします。採用担当者は、この情報を基に各応募者の強みや適性をより深く理解することが可能になります。

剽窃診断機能は、PRaiOのユニークな特徴の一つです。この機能は、各エントリーシートの内容を分析し、インターネット上の情報や他の応募者の文章との類似性を検出します。これにより、文章の盗用や不適切なコピーペーストを効率的に見つけ出すことができます。

剽窃の疑いがある場合、システムは該当箇所を明確に示し、採用担当者が詳細を確認できるようになっています。この機能により、応募者の誠実性や独創性を評価する上で重要な情報を得ることができ、より公平で信頼性の高い選考プロセスの実現に貢献します。

PRaiOの活用例は、以下の通りです。

活用例	活用例の詳細
大量応募者の効率的スクリーニング	多数のエントリーシートから、企業の求める人材を迅速に抽出し、選考の初期段階での時間と労力を大幅に削減できます。
客観的な評価基準の確立	AIによる一貫した評価により、採用担当者の主観や経験に左右されない公平な選考プロセスを構築できます。
潜在的な優秀人材の発掘	従来の方法では見逃されがちな、独自の視点や能力を持つ応募者を発見し、多様な人材の採用につなげられます。