NTTデータグループがNew Relicを導入、8万ユーザーの基幹ネットワーク監視を強化しオブザーバビリティを実現
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記事の要約
- NTTデータグループがNew Relicを導入
- 8万ユーザーの基幹ネットワークを監視
- メトリクス収集頻度が10倍に向上
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NTTデータグループがNew Relicを導入し基幹ネットワークの監視を強化
NTTデータ先端技術は、New Relic株式会社と共同で、NTTデータグループおよびその国内グループ会社約70社、200拠点、8万ユーザーが利用する自社基幹ネットワークにオブザーバビリティプラットフォーム「New Relic」を導入した。NTTデータ先端技術がPoCから監視設計・導入・運用までをトータルでサポートし、2024年8月に本格運用を開始している。[1]
NTTデータグループは2021年からの4カ年計画で基幹ネットワークの最新化を進めており、レジリエンス、アジリティ、セキュアの強化を目指している。新しい基幹ネットワークは5,000台規模のネットワーク機器で構成され、NFVによるネットワーク機器の仮想化やゼロトラストセキュリティなど、最新のテクノロジーを採用している。
「New Relic」の導入により、従来5分間隔だったメトリクス収集が30秒間隔に短縮され、問題の早期発見と迅速な対応が可能になった。また、直感的な操作性により、オペレーターのスキルに左右されず均質な監視が実現している。今後は監視対象をネットワークから社内サービスの利用状況へと拡大する予定だ。
New Relic導入による効果まとめ
従来の監視 | New Relic導入後 | |
---|---|---|
メトリクス収集間隔 | 5分 | 30秒 |
監視機能 | 複数ツールを使用 | 統合された単一プラットフォーム |
スケーラビリティ | 制限あり | 5,000台規模に対応 |
操作性 | スキルに依存 | 直感的で均質な監視が可能 |
コスト | 機器ごとに課金 | ユーザー数とデータ量ベース |
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オブザーバビリティについて
オブザーバビリティとは、システムの内部状態を外部から観測可能にする能力のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- システムの健全性と性能を包括的に把握
- 問題の早期発見と迅速な対応を可能に
- 複雑な分散システムの監視に適している
NTTデータグループの事例では、New Relicというオブザーバビリティプラットフォームを導入することで、基幹ネットワークの可視化とレジリエンス強化を実現している。従来の監視ツールと比較して、メトリクスの収集頻度が大幅に向上し、問題の早期発見や迅速な対応が可能になった点が特筆される。
NTTデータグループのNew Relic導入に関する考察
NTTデータグループによるNew Relicの導入は、大規模ネットワークの監視における課題解決の好例といえるだろう。メトリクス収集間隔の短縮により、瞬間的なトラフィック増加も見逃さず捉えられるようになり、より精密な監視と迅速な対応が可能になった。また、直感的な操作性により、オペレーターのスキルに左右されない均質な監視が実現したことも大きな利点だ。
しかし、今後の課題として、膨大なデータ量の処理と分析が挙げられる。30秒間隔でのデータ収集は、従来の10倍以上のデータ量を意味し、その有効活用には高度な分析スキルと適切なツールが必要となるだろう。また、ネットワークの複雑化に伴い、アラートの適切な設定やノイズの低減も重要な課題となる可能性がある。
将来的には、AIやマシンラーニングを活用した予測分析機能の追加が期待される。トラフィックパターンの学習や異常検知の自動化により、潜在的な問題をより早期に発見し、予防的な対応が可能になるだろう。また、ネットワーク監視から社内サービスの利用状況監視への拡大は、ITサービス全体の最適化につながる可能性を秘めている。
参考サイト
- ^ . 「NTTデータグループ、8万ユーザーが利用する自社基幹ネットワークにオブザーバビリティ(可観測性)プラットフォーム「New Relic」を導入 | NTTデータ先端技術株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000042493.html, (参照 24-10-13).
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