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DSSS(Dual SIM Single Standby)とは?意味をわかりやすく簡単に解説

text: XEXEQ編集部


DSSS(Dual SIM Single Standby)とは

DSSSはDual SIM Single Standbyの略称であり、デュアルSIMスマートフォンの動作モードの1つを指します。DSSSモードでは、2つのSIMカードのうち1つのSIMカードのみがスタンバイ状態になります。

つまり、DSSSモードでは、2つのSIMカードを同時に使用することはできず、どちらか一方のSIMカードのみがアクティブな状態になります。アクティブなSIMカードを切り替えるには、手動で設定を変更する必要があります。

DSSSモードは、2つのSIMカードを頻繁に切り替える必要がない場合や、バッテリー消費を抑えたい場合に適しています。また、DSSSモードを採用することで、端末のコストを抑えることができるというメリットもあります。

ただし、DSSSモードでは、2つのSIMカードを同時に使用できないため、利便性は低くなります。そのため、ビジネスユースなど、2つのSIMカードを頻繁に使い分ける必要がある場合には、DSSSモードは適していないと言えるでしょう。

以上が、DSSSモードの基本的な概要となります。次項では、DSSSモードの特徴やメリット・デメリットについて、より詳しく解説していきます。

DSSSモードのメリットとデメリット

DSSSモードに関して、以下3つを簡単に解説していきます。

  • DSSSモードのメリット
  • DSSSモードのデメリット
  • DSSSモードが適している利用シーン

DSSSモードのメリット

DSSSモードの最大のメリットは、バッテリー消費を抑えられることです。2つのSIMカードを同時にスタンバイ状態にするDSDSモードと比較して、DSSSモードではバッテリー消費を最小限に抑えることができます。

また、DSSSモードを採用することで、端末のコストを抑えることができるというメリットもあります。DSDSモードと比べて、DSSSモードはハードウェアの要件が低いため、より安価に端末を製造することが可能となるのです。

さらに、DSSSモードでは、2つのSIMカードを手動で切り替える必要があるため、誤って電話に出てしまうリスクを軽減できるというメリットもあります。ビジネスとプライベートの通話を確実に使い分けたい場合などに適しているでしょう。

DSSSモードのデメリット

DSSSモードの最大のデメリットは、2つのSIMカードを同時に使用できないことです。そのため、2つのSIMカードを頻繁に切り替える必要がある場合には、DSSSモードは適していません。

また、DSSSモードでは、アクティブなSIMカードを切り替えるために手動で設定を変更する必要があります。そのため、利便性は低くなってしまうというデメリットがあるのです。

加えて、DSSSモードでは、アクティブでないSIMカードへの着信を受けることができません。そのため、重要な連絡を見逃してしまうリスクがあるというデメリットもあります。

DSSSモードが適している利用シーン

DSSSモードは、2つのSIMカードを頻繁に切り替える必要がない場合に適しています。例えば、仕事用とプライベート用のSIMカードを使い分けている場合などが挙げられます。

また、バッテリー消費を抑えたい場合にも、DSSSモードは適しているでしょう。DSDSモードと比べて、バッテリー消費を最小限に抑えることができるため、バッテリー持ちを重視したい場合には最適です。

さらに、端末のコストを抑えたい場合にも、DSSSモードは適しています。DSDSモードと比べて、ハードウェアの要件が低いため、より安価に端末を製造することが可能となるのです。

DSSSモードを搭載したスマートフォンの選び方

DSSSモードに関して、以下3つを簡単に解説していきます。

  • DSSSモードの対応バンドを確認する
  • DSSSモードでの切り替え方法を確認する
  • DSSSモード以外の機能も検討する

DSSSモードの対応バンドを確認する

DSSSモードを搭載したスマートフォンを選ぶ際は、対応しているバンドを確認することが重要です。利用する予定のキャリアやMVNOが使用しているバンドに対応していない場合、DSSSモードを利用することができません。

特に、日本国内で利用する場合は、Band 1、Band 3、Band 8、Band 18、Band 19、Band 26などの主要なバンドに対応しているかどうかを確認しましょう。これらのバンドに対応していれば、ほとんどのキャリアやMVNOで利用可能です。

また、海外でも利用する予定がある場合は、渡航先のキャリアが使用しているバンドにも対応している必要があります。対応バンドは、スマートフォンのスペック表などで確認することができるので、必ず事前にチェックしておきましょう。

DSSSモードでの切り替え方法を確認する

DSSSモードを搭載したスマートフォンでは、アクティブなSIMカードを切り替える方法が機種によって異なります。そのため、スマートフォンを選ぶ際は、切り替え方法を確認しておくことが重要です。

一般的には、設定アプリから切り替えを行う方法が多いようです。ただし、中には物理的なスイッチを搭載している機種もあるので、どちらの方法で切り替えを行うのかを事前に把握しておきましょう。

また、切り替えに要する時間も機種によって異なります。すぐにSIMカードを切り替えられる機種もあれば、再起動が必要な機種もあるので、この点も確認しておくと良いでしょう。

DSSSモード以外の機能も検討する

DSSSモードを搭載したスマートフォンを選ぶ際は、DSSSモード以外の機能も検討することが重要です。例えば、カメラ性能やディスプレイ品質、バッテリー容量などは、スマートフォン選びの重要なポイントと言えます。

また、防水・防塵性能やワイヤレス充電への対応など、付加価値の高い機能を搭載しているかどうかも確認しておきましょう。これらの機能は、DSSSモードとは直接関係ありませんが、スマートフォンを快適に使うために重要な要素と言えます。

DSSSモードを搭載したスマートフォンを選ぶ際は、DSSSモードの対応バンドや切り替え方法だけでなく、それ以外の機能もしっかりと吟味することが大切です。自分のニーズに合ったスマートフォンを選ぶことで、より快適にDSSSモードを利用することができるでしょう。

DSSSモードに関するよくある質問

DSSSモードに関して、以下3つを簡単に解説していきます。

  • DSSSモードとDSDSモードの違い
  • DSSSモードでアクティブでないSIMカードへの着信は可能か
  • DSSSモードを利用する際の注意点

DSSSモードとDSDSモードの違い

DSSSモードとDSDSモードは、どちらもデュアルSIMスマートフォンの動作モードですが、大きな違いがあります。DSDSモードでは、2つのSIMカードを同時にスタンバイ状態にすることができるのに対し、DSSSモードでは1つのSIMカードのみがスタンバイ状態になります。

そのため、DSDSモードでは2つのSIMカードを同時に使用することができますが、DSSSモードでは1つのSIMカードしか使用できません。この違いは、バッテリー消費や利便性に大きな影響を与えます。

また、DSDSモードは比較的新しい技術であるのに対し、DSSSモードは古くから存在する技術です。そのため、DSSSモードを搭載したスマートフォンのほうが、一般的に安価で入手しやすいというメリットがあります。

DSSSモードでアクティブでないSIMカードへの着信は可能か

DSSSモードでは、アクティブでないSIMカードへの着信を受けることはできません。これは、アクティブでないSIMカードがスタンバイ状態ではないためです。

ただし、アクティブでないSIMカードに着信があった場合、着信履歴には残ります。そのため、後からアクティブなSIMカードに切り替えることで、着信履歴を確認することはできます。

また、留守番電話サービスを利用している場合は、アクティブでないSIMカードでも留守番電話に録音されます。そのため、重要な連絡を見逃すリスクを軽減することができます。

DSSSモードを利用する際の注意点

DSSSモードを利用する際は、いくつかの注意点があります。まず、アクティブなSIMカードを切り替える際は、通話中やデータ通信中でないことを確認する必要があります。切り替え時に通信が途切れてしまうことがあるためです。

また、DSSSモードでは、アクティブでないSIMカードへの着信を受けることができないため、重要な連絡を見逃すリスクがあります。そのため、重要な連絡を受ける可能性がある場合は、こまめにアクティブなSIMカードを切り替えるようにしましょう。

さらに、DSSSモードを利用する際は、バッテリー残量にも注意が必要です。アクティブなSIMカードを頻繁に切り替えると、バッテリー消費が増えてしまうためです。バッテリー残量が少ない場合は、できるだけアクティブなSIMカードの切り替えを控えるようにしましょう。

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