ブロックチェーン

BLOCKCHAIN

公開：2024-09-24

CACがCordaの公式開発パートナー認定でプレミアパートナーに、エンタープライズブロックチェーン開発の先駆者として評価

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• CACがCordaのプレミアパートナー認定を取得
• エンタープライズ向けブロックチェーンの開発力が評価
• 金融・非金融分野で幅広く活用されるCordaシステム

CACがCordaの公式開発パートナー認定で唯一のプレミアパートナーに

株式会社シーエーシー（CAC）は、エンタープライズ向けブロックチェーン「Corda」のシステム開発力と実績が評価され、SBI R3 Japan株式会社から公式開発パートナー認定制度において唯一のプレミアパートナー認定を2024年9月24日に取得した。CACは2016年からブロックチェーン技術への取り組みを開始し、技術者育成とノウハウの蓄積に努めてきた。^[1]

CACはCordaを活用し、Corda初の国内商用システムであるSBIグループの外国為替コンファメーションシステム「BCPostTrade」の開発に協力した。また自社開発のエンゲージメントシステム「KOUKA」の基盤にもCordaを採用するなど、金融・非金融問わず様々なユースケースにおいてCordaを用いたシステムの開発・運用を行ってきた。

CACには、SBI R3 Japan認定資格保有のエンジニアやトレーニングを受講したエンジニアが多数在籍している。こうした人材と開発実績が評価され、「プレミアパートナー」「アドバンスドパートナー」「パートナー」が設定されたCorda公式開発パートナー認定において、Corda開発実績がある複数のベンダーの中で唯一のプレミアパートナーに認定された。

Cordaの公式開発パートナー認定制度まとめ

Corda Partner認定制度の詳細はこちら

Cordaについて

Cordaとは、米国のR3 HoldCo LLCが開発したエンタープライズ向けのコンソーシアム型ブロックチェーンである。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 情報共有範囲を限定したプライバシー保護機能
• 取引範囲間での価値移動（インターオペラビリティ）が可能
• 企業間取引に適した設計

Cordaは、ネットワーク内の全参加者への情報伝搬が適切でないケースがある企業間取引での利用に適している。SBI R3 JapanはSBIホールディングスとR3社との合弁企業で、日本におけるCordaライセンスの提供や導入支援、関連する企画立案などを行っており、R3の海外拠点やCordaパートナーとの連携支援も実施している。

CACのCordaプレミアパートナー認定に関する考察

CACがCordaのプレミアパートナーに認定されたことは、日本におけるエンタープライズ向けブロックチェーン技術の普及と発展において重要な意味を持つ。CACの長年にわたる技術蓄積と実績が評価されたことで、今後Cordaを活用したシステム開発の需要が高まる可能性がある。一方で、ブロックチェーン技術の急速な進化に伴い、継続的な技術者育成と最新知識の獲得が課題となるだろう。

この認定を契機に、CACはさらに幅広い業界でCordaを活用したソリューションを展開することが期待される。金融分野だけでなく、サプライチェーン管理や医療情報管理など、データの信頼性と安全性が求められる様々な領域での活用が考えられる。ただし、ブロックチェーン技術の法的規制や標準化の動向にも注意を払う必要がある。

今後、CACには他のIT企業や研究機関との連携を強化し、Cordaエコシステムの拡大に貢献することが求められる。また、Cordaの特徴を活かした独自のユースケース開発や、他のブロックチェーン技術との相互運用性の向上など、イノベーションを推進する取り組みにも期待がかかる。CACの動向は、日本のブロックチェーン業界全体の発展にも大きな影響を与えるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「CAC、エンタープライズ向けブロックチェーン「Corda」の公式開発パートナー認定制度のプレミアパートナー認定を取得 | 株式会社シーエーシーのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000101.000024483.html, (参照 24-09-24).

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