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【CVE-2024-45604】Contaoにパストラバーサルの脆弱性、4.13.49未満のバージョンが影響を受ける

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Contaoにパストラバーサルの脆弱性が存在
  • CVSS v3による深刻度基本値は4.3(警告)
  • Contao 4.13.49未満のバージョンが影響を受ける

Contaoのパストラバーサル脆弱性についてベンダーが公開

Contaoの開発元は、同ソフトウェアにパストラバーサルの脆弱性が存在することを2024年9月17日に公開した。この脆弱性はCVE-2024-45604として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはパス・トラバーサル(CWE-22)に分類されている。NVDの評価によると、攻撃元区分はネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低いとされている。[1]

影響を受けるバージョンはContao 4.13.49未満であり、この脆弱性を悪用されると情報を取得される可能性がある。CVSSv3による深刻度基本値は4.3(警告)とされており、攻撃に必要な特権レベルは低く、利用者の関与は不要とされている。影響の想定範囲に変更はないが、機密性への影響は低いと評価されている。

対策としては、ベンダーアドバイザリまたはパッチ情報が公開されているため、参考情報を参照して適切な対応を実施することが推奨される。National Vulnerability Database (NVD)やContaoの公式サイト、GitHubのセキュリティアドバイザリなどで、この脆弱性に関する詳細情報や対策方法を確認することができる。

Contaoのパストラバーサル脆弱性の詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-45604
脆弱性タイプ パス・トラバーサル(CWE-22)
影響を受けるバージョン Contao 4.13.49未満
CVSS v3基本値 4.3(警告)
攻撃元区分 ネットワーク
攻撃条件の複雑さ
想定される影響 情報の取得

パストラバーサルについて

パストラバーサルとは、攻撃者がファイルシステム内の意図しないディレクトリやファイルにアクセスできてしまう脆弱性のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • ディレクトリ階層を移動するための文字列を悪用
  • 重要なシステムファイルへの不正アクセスが可能
  • 機密情報の漏洩やシステム全体の危殆化につながる可能性

Contaoの場合、この脆弱性はファイルセレクタウィジェットに存在していると報告されている。攻撃者がこの脆弱性を悪用すると、本来アクセスできないはずのディレクトリやファイルに不正にアクセスできてしまう可能性がある。これにより、機密情報の漏洩やシステムの整合性が損なわれる恐れがあるため、影響を受けるバージョンを使用している場合は速やかにアップデートを行うことが推奨される。

Contaoのパストラバーサル脆弱性に関する考察

Contaoがこの脆弱性を迅速に公開し、対策情報を提供したことは評価できる点である。ウェブコンテンツ管理システムにおいて、ファイルシステムへのアクセス制御は極めて重要であり、このような脆弱性の発見と修正は、ユーザーデータの保護とシステムの信頼性維持に大きく貢献する。一方で、この事例は、複雑化するウェブアプリケーションにおいて、セキュリティ対策の重要性が増していることを改めて示している。

今後、同様の脆弱性が他のCMSやウェブアプリケーションで発見される可能性は高い。特に、ファイルシステムへのアクセスを提供する機能を持つシステムでは、入力値の厳密なバリデーションやサニタイズが不可欠となるだろう。開発者側には、セキュアコーディングの実践やセキュリティテストの強化が求められる一方、ユーザー側にも、常に最新のセキュリティアップデートを適用する習慣が必要となる。

Contaoの開発チームには、今回の脆弱性の根本原因を徹底的に分析し、同様の問題が再発しないよう、設計段階からセキュリティを考慮したアプローチを取ることが期待される。また、セキュリティ研究者とのさらなる協力関係の構築や、脆弱性報奨金制度の拡充など、外部からの脆弱性報告を奨励する仕組みづくりも検討に値するだろう。こうした取り組みが、Contaoの長期的な信頼性向上につながると考えられる。

参考サイト

  1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-009079 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-009079.html, (参照 24-09-28).

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