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公開：2024-05-18

Android HealthとWear OSの最新アップデート、データ活用の選択肢が広がる

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• Android HealthとWear OSの最新アップデートが発表された
• Health Connectは背景読み取りや履歴読み取りに対応する
• Wear OSは新しいランニングデータとデバウンス機能のゴールをサポート
• Android HealthはGoogle Fitから移行中で2025年6月30日までAPIを提供

Android HealthとWear OSに新機能が追加

GoogleはAndroid HealthとWear OSの最新アップデートを発表した^[1]。Health Connectでは背景読み取りと履歴読み取りがサポートされ、ユーザーの許可を得た上でアプリがバックグラウンドでもデータにアクセスできるようになる。

一方、Wear OS 5ではランニングフォームに関する新しいデータ型、デバウンス機能を備えたゴールがサポートされる。これによりユーザーは設定したしきい値を一定時間超えた場合にのみアラートを受け取れるようになり、誤検知を減らせるだろう。

Android HealthはGoogle Fitから移行中で、2025年6月30日までGoogle Fit APIを提供する。開発者はHealth ConnectへのAPIの統合が推奨されており、すでに500以上のアプリが対応済みだ。

Android Healthの新機能がデータ活用の選択肢を広げる

Android HealthはHealth ConnectとWear OSの2つのAPIを通じて、ユーザーの健康とフィットネスのデータへのアクセスと管理を可能にしている。今回の新機能によって、アプリがより柔軟にデータを読み取り、ユーザーに適切なタイミングで価値を提供できるようになる。

背景読み取りによって、アプリを開かなくてもHealth Connectからデータを読み取れるようになり、ユーザーの行動に合わせたリアルタイムの支援が期待できる。また履歴読み取りによって、ユーザーの許可を得れば過去30日以上のデータにもアクセスできるようになり、より長期的な健康管理をサポートできるだろう。

一方、Wear OSのランニングデータとデバウンス機能は、ランニングアプリの精度向上と通知最適化に役立つ。接地時間や上下動など新たな指標を活用することで、ユーザーのランニングフォームを適切に評価し改善点を示唆できる可能性がある。

考察

Android HealthとWear OSの進化は、健康アプリの可能性を大きく広げるものだ。特にHealth Connectの背景読み取りは、ユーザーとのエンゲージメントを高める上で重要な意味を持つだろう。

一方で、こうした新機能の活用にはユーザーのプライバシーへの配慮が欠かせない。データの取り扱いに関する透明性を確保し、ユーザーのコントロールを最大限に尊重する必要がある。

長期的には蓄積されたデータをAIで分析することで、パーソナライズされた健康アドバイスの提供なども期待できるかもしれない。ユーザーの行動変容を促し、より健康的なライフスタイルを実現するためのプラットフォームとして、Android Healthのさらなる発展に期待したい。

参考サイト

1. ^ Android Developers Blog. 「Android Developers Blog: Level up your apps with the latest features from Android Health」. https://android-developers.googleblog.com/2024/05/the-latest-updates-from-android-health-io-2024.html, (参照 24-05-28).
2. Google. https://blog.google/intl/ja-jp/

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